でお「晃っ」

「っkihiiっっ」
「moっmomoっMonsっ」

『でおを離せぇっ！！』


目の前の男を、自分の体重を乗せて蹴り飛ばす。
平均より力が弱い僕は助走や反動を利用し自分体重をかけないと吹っ飛ばす事は出来ない。
自覚してるさ！貧弱貧弱ぅって言われる側だってなぁ！
・・・ん？


『んんんん？！』


蹴り飛ばす？僕が？今の僕が？この大男を？え、でもめっちゃ倒れてるし・・・。
あ、頭ぶつけて気絶したっぽい。ラッキー、取っ組み合いなら普通に負けるからねーはははー(混乱中)
僕が戸惑っていると。後ろの男二人の悲鳴が聞こえたので振り返る。
でお君が左腕をかばいつつも一人を足蹴にしながら僕を少し見上げる。
・・・見上げる？ちょっと頭傾けるだけども、み、見上げる？
あれ、僕いつの間に塀の上に乗ったんでますでしょうか？(混乱中)


でお「Are you ・・・晃？」

『え？あ、』


英語！？何となく意味はわかるけどめっちゃ発音いいんですけども！？
今まで普通に会話で来てたよね！？どう見ても外国っぽかったけど僕の脳内だし僕の英語力だと日常会話なんてほとんど出来ないし！？
なんせ苦手科目はと聞かれたら間髪いれずに英語が出るぞ！！


でお「っ・・・really you？Can it be disguised as people？」

『あうっ・・・///』


いやぁ、わが弟ながらかわいいなぁ。ってそうじゃなくて、え？れあ？
僕、が？えー、人間になってる？
両手を見てみれば人間の手、爪は伸びているが人間の時の僕の手だ。
何これ懐かしすぎて逆に猫の手じゃない事に違和感を覚えるわっ。
わからない、何故戻った？それに銃に撃たれたはずなのにどこにも怪我がない。