猫耳がないし、嗄れ声がひどくてうまく聞き取れなかったが、たしか手紙を出しに行けと言う事と、その手紙のあて先人は自分を恩人だと思っているそうで、死んだ後の面倒を見てもらうように頼んだと言う事、後は詳しい内容はおにーちゃんから聞いた。

うんー。ジョースターっていくら僕でも聞き覚えがあるぞ?
詳しい話は正直言って覚えてないけど。なんか、ジョジョさんが不思議な冒険するんだよ。
・・・たぶん。
あれ、奇妙だっけ。
マンガ持ってないし、僕は最近知った・・・あー3部?エジプト旅行のをちょっと(承太郎こわかっこいい)と、
笑顔の動画サイトでいろんな方がキンクリとかして気になったネタを検索して知ってる程度で、だが断るが誰が言ったのかとか調べたけど忘れてるレベルだ。
読んでないもの。うん。現在連載中だっけ?水兵みたいな子。

まぁこの時代も詳しくないので(最近ではタイムスリップかもとか思っていたが)ジョースターってマジでいるのかもしれないし。
でも悪の帝王のDIO様って三部だよな?こんな時代とは違うし、やっぱ違うよね。
おにーちゃん優しいもん。軽くブラコンになりそうだ。


手紙を出すとすぐに返事が来た。一緒に手紙を読むとどうやら本当に引き取ってくれるようで、その後、おにーちゃんから再度お礼の手紙を出す。
お父上はおにーちゃんのことしか書かなかったかと思ったら僕の事も保護した孤児として紹介されていたらしい。
さらにおにーちゃんが書いているお礼の手紙には、おにーちゃんと本当の兄弟のように育っているだとか、言葉はおぼつかなくも頭がいいと書いてくれて嬉しかった。
おにーちゃんが、僕も引き取ってくれる事を嬉しいとお礼の手紙に書いていたので、僕も一緒の手紙にジョースター卿へのお礼を書いた。


『ジョースターさん、いい人そうでよかったね』

ディオ「あぁ」


ほどなくして、ディオ君のお父さんが息を引き取った。
おにーちゃんは泣いてはいるけど、どこか悲しくは無いみたいで、解放された事に少しほっとしたけど、
僕がおとーさんに頭を撫でられた事を思い出して、ちょっとの優しさがもしかしたらいい人だったのかなと思えて涙が出てきた。

ビュウウウォオォオと風が吹き抜ける墓地で、お父さんの葬式が終わると、さっそく僕らはジョースター家へと向かう馬車に乗り込んだ。
馬にお願いしますと話しかけると、安全運転で行ってくれると返事が返ってきて思わず笑ってしまった。
その時もまだお墓の前にいたおにーちゃんを呼ぶと、二人で初めての馬車に乗った。
車内で馬とも意思疎通が出来る事を伝えれば、おにーちゃんも新しい発見だと喜んでくれた。
が、帽子があるとはいえ人前で猫の耳は出さない事と、常に帽子はかぶる事。
また、逆に帽子に固執せず、必要な時はちゃんと取り、不審な点を残さない事と、再度家でも受けた注意をされた。
すいません、忘れてました。


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