ジョナサン 「なっ!何をするんだァ―――――ッ。許さんッ!」


ジョナサンが激昂して怒鳴ったが、激昂したいのも怒鳴りたいもの俺の方だ。

こいつの笑顔が許せない
こいつの歩み寄りが許せない
こいつの余裕が許せない
こいつの朗らかさが許せない
こいつの友好的な態度が許せない
何の苦労も知らないボンボンの甘ちゃんが、このような男がこの世に存在する事が許せない。


「どうしたんだね?一体何事かね」


騒ぎを聞きつけてジョースター卿と思われる人物が執事を連れて歩いてきた。
いけない、「いい子」の仮面をかぶらなければ。
少なくともこの人物の前では完璧に演じなければいけない。


ディオ「すみません、急に犬が飛びかかってきたので、咄嗟に」

ジョナサン「えっ・・・」

『あっ・・・あの』

ディオ「お初にお目にかかります、ショースター卿。僕はディオ・ブランド―、こっちは僕の弟の晃です。
ほら晃挨拶は出来るだろう?」

『え、あ・・・』


晃も上手くこの場を切り抜けられるだろうが、いかんせん猫耳が無い状態では上手く会話が出来ない。
ここは俺がうまくリードしなければいけない。


『晃・ぶらんどお です、よろしくおねがいします、じょおすたぁきょう』

ジョージ 「宜しく、ディオ君、晃君、手紙でも書いてあったが、本当に女の子のように可愛らしいね。うまく話せないともあったが、しっかり挨拶が出来るじゃないか、えらいぞ?」


そう言って頭を撫でるその手を、触るなと振り払いたかったが、上手くこなす晃の邪魔をしたくは無いし、それほど嫌っているわけでもないようなのでそっとしておく。
いや、嫌う以前に目の前の人間になど興味は無いだろう。

俺は荷物を持つと、ジョナサンに睨みを効かせつつも屋敷の中へと入った。




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