女の子が人形を取り上げられ、泣いていたところを助けに入ったものの、返り討ちにあってしまった。

口元の血を拭いながら噴水の前を通ると、何やら馬車が到着したようだ。
荷物が投げ出されると、金色の髪の少年が飛び降りてきた。
彼は誰だろうか・・・。
ハッ!そうだ・・・ディオ!
この子の名は、ディオ・ブランドーだ!
父さんの命の恩人が、亡くなられたので、父さんがその息子を引き取り、ジョースター家で生活する事になった・・・僕と同い年の男の子だ!

その後に帽子で顔がよく見えないが、もう一人の子が下ろされていた。
きっと手紙にあった晃君かな。
ディオは同い年だから兄とも弟とも言えないけど、
彼の事を手紙を読んだときには一人っ子の僕に弟が出来るんだと、嬉しくなった。
僕もディオのように彼の頭を優しく撫でてあげてみたい。


ジョナサン「君は、ディオ・ブランドーだね?」

ディオ 「そう言う君は、ジョナサン・ジョースター」


人見知りなのか、緊張からなのか、僕を見た途端晃君はディオの後ろに少し隠れてしまった。
そんな姿も可愛らしいなと思いながらも、拒否されたのではないかと思うとちょっと気分が下がった。
それでもめげずに話しかけてみよう!


ジョナサン「そっちの子は・・・もしかして晃君・・・かな?」

『あぅ・・・晃・ぶらんどお 』

ジョナサン 「みんなジョジョって呼んでるよ・・・。これからよろしく。」


たしか、最近になってから言葉の勉強を始めたんだっけ。
つたない言葉だけど、僕の言葉に精いっぱい返してくれた事が嬉しかった。


「ワンワンワン」


ダニーの声が後ろから聞こえて振り返れば、嬉しそうにこっちに走ってきた。
前を向き直ると、晃君が身を乗り出し、興味深そうに左右違う目を輝かせながらダニーを見ていた。


ジョナサン 「紹介するよ。ダニーってんだ!僕達の愛犬でね。心配ないよ!決して人は咬まないから」

『だにいちゃん・・・』

「ハッハッハッハッハッ。」

ジョナサン 「すぐ仲良しになれるさッ。」


大きい犬だからもしかしたら少し怖いかなと思い、ダニーの紹介をすると嬉しそう?な顔をしてダニーを見ている。
ダニーと仲良くなってくれるのなら僕も嬉しいなと思って晃君の前をどいたが、晃君は僕の意思と反して後ろに一歩下がってしまった・・・?

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