ディオ 「ふん!」


ボギャァアアという骨が軋む音とダニーの悲鳴に、僕は何が起こったのか一瞬理解が遅れてしまったが、
理解をすれば一気に頭に血が上った。


ジョナサン 「なっ!何をするんだァ―――――ッ。許さんッ!」

ジョージ「どうしたんだね?一体何事かね」

ディオ「すみません、急に犬が飛びかかってきたので、咄嗟に」

ジョナサン「えっ・・・」


今までの態度が嘘のように大人しくなったディオに驚いた。
もしかして、彼は犬が怖いのかな・・・晃君もそうだったのかもしれない。
だけど、なにもあんなに蹴る事は無かったんじゃないだろうか・・・。


『あっ・・・あの』

ジョナサン「ん?」

ディオ「お初にお目にかかります、ショースター卿。僕はディオ・ブランド―、こっちは僕の弟の晃です。
ほら晃挨拶は出来るだろう?」

『え、あ・・・』


晃君が何か言いたそうにしていたが、ディオに言われて父さんに挨拶をする。
父さんも晃君を気に入ったようで、僕も一緒に屋敷の中へと入った。


それからディオと晃君と、召使たちの紹介も終えた。

『かんしゃいたます』と兄の真似をしている晃君が微笑ましいものの、もしかしたら晃君もディオみたいな子かもしれないと思うと、さっきより距離を置いて見てしまった。


ジョージ 「ジョジョも母親を亡くしている。それに同い年だ。仲良くしてやってくれたまえ。ジョジョ・・・・・ダニーの事はもう良いね?」

ジョナサン 「はい・・・僕も、急に知らない犬が走って来たら、ビックリすると思うし、気にしてません」

本当は、一言謝って欲しいな・・・。
でも、これから一緒に暮らすんだし、早く友達にならなくちゃ。

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