謝る
コンコンッ
「おぼっちゃま?いらっしゃいますか?」
ジョナサン「あ、あぁいるよ」
なんだ、執事じゃないか、驚かせないでよ。
晃君との不思議な空気と緊張のせいで返事が少し遅れてしまったが、僕が返事をすればすぐに部屋に入ってきて、ドアの近くにいる晃君に目を向けてほほ笑んだ。
「おやおや、もうお二人とも仲良くなられたのですか」
ジョナサン「・・・そんなんじゃないよ」
『・・・』
そう言うと彼は悲しそうな顔をして、僕は罪悪感を覚えた。
どうしてそんな顔をするの?君はいったい「どっち」なんだい?
そう問いただしたい気持に駆られたが、いたたまれなくなってディナーの用意できたと言う声を聞いてすぐに部屋から出た。
先に席で待っていると、後からディオと一緒に晃君が来た。
嬉しそうに手をつないでいる二人を見て胸がきゅうっとなった。
それは僕が望んでいた兄弟像そのものだったから。
すぐにお父さんも来て、二人の歓迎と紹介を兼ねた立食パーティが行われた。
父さんの知り合いも何人もいたし、立食ならそこまで作法に厳しくないから二人とも気兼ねなく食べられるだろうと言う計らいだ。
僕自身そういった礼儀作法は苦手だから有難かったが、この堅苦しい挨拶まわりは嫌いだった。
一通り挨拶も済ませ、彼らもさぞ苦戦しているだろうと思えば、ディオはこなれたもののように会話を楽しんでいるように見えるし、
晃君もつたないながらも一生懸命に話し、時折恥ずかしがってディオにくっついているその姿がとても愛らしく人気があった。
少しも面白くない僕は、いつものように食べ物と飲み物を取れるだけ取って、ダニーの元へと逃げて行った。