ジョースター卿もこの後すぐに仕事に戻るそうで、早めに就寝するそうだ。
少し寂しいなと思うと、顔に出ていたのか、今度帰ってくる時は僕らに本をくれると約束しながら頭を撫でてくれた。
早めに晩御飯を食べ終えて、急いで籠にクッキーとチョコレートを入れて、適当に綺麗なハンカチをかぶせると、すぐにジョナサン君の部屋を控えめにノックする。
でも、まだやっぱり会うのは怖いし、突き返されるとショックで立ち直れなそうなので、廊下に置いて、廊下の角に行って遠くから見守ると、ジョナサン君が出てきて籠を部屋に持ち入れていった。


『よかった・・・』

ディオ「晃?こんな所でどうしたんだ」

『Σ!!お、おにーちゃん』

ディオ「晃、耳出ているだろう、帽子のが少し動いた。まだ驚くと出てしまうのだな。
今日も一緒に寝るか?」

『う、ううん、今日はジョースター卿もいるし、一人で寝れるよ、僕。
おにーちゃんと一緒に寝るの好きだけど、さすがに甘えてばっかりはいられないし』

ディオ「・・・・・・。そうか(かわいいな、そう言われると無理強いはできないか)」


僕の頭を撫でるとおにーちゃんはお休みと言って部屋に戻って行った。
僕も自分の部屋へ入り、パジャマに着替えてナイトキャップをかぶると、大きなノックが聞こえてびくっとなった。
え、何、非常事態でも起きたの!?そう思って急いで扉を開けるとそこには嬉しそうなジョナサン君がいた。


ジョナサン「あ、えっと、今大丈夫かな、もしかして寝てた?(ナイトキャップ被るんだ)」

『う、ううん、着替えてただけだから(み、耳ひっこめなきゃ)
どうかした の ?』

ジョナサン「これ、有難う」


そう言って嬉しそうに笑いながらジョナサン君は僕が置いてきた籠を渡してきた。


『え、なんで わか』

ジョナサン「これ、かけてくれただろう?」

『あ』


ジョナサン君の手にはご丁寧に僕の名前が刺しゅうされたハンカチがあった。
何と言うミス!僕だとバレない為にこっそり置いてきたのに!
しかし、逆によかったのかな、ジョナサン君からこうして来てくれるなんて。

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