「良いぞ、やらせろッ!」
「一体、どんな奴だ?」
「OK!認めるぜ!やらせてみろォ!」

司会 「みんなの了解を得た所で、ブランドー君。我々のボクシングは、ガキの遊びじゃあない!自分自身に、カネを賭けて貰うが、良いかな?」

ディオ 「勿論、良いとも。」

「あっ。こ・・・こんなに!」
ジョナサン 「あ、あれは!父さんから貰った、一ヶ月分の小遣い全部だ!」


別にこんなはした金の賭け金が欲しいわけではない。目的はジョジョからすべてを奪う事だ。
あの家では金がないからとそこまで不自由はしないが、ジョジョは貯金をしている様子もなく、自由に使える金がなくなればあのジョジョには痛いだろう。

そういえば、晃は殆ど金を使わない。貧民街の時もそうだが、金に不自由しないこの生活でさえも貯金箱を作って溜めているようだ。
聞けば目的は特になく、使う必要がないからと言っていたが、晃は金にすら興味は無いのだろう。
それでいて、俺の上げるものは何だろうと喜んで使っているのだから、悪い気はしないのだが。

話が逸れた、今はこちらに集中しよう。万が一という事もあるからな。


司会 「ジョジョ、どうする?この額で受けて立つかい?」

ジョナサン「・・・よ、よしッ。やってやる!」

司会 「グッド!ディオ・・・。ルールを説明しよう。
いいかい?顔面に一発でもくらえば、その場で負け。
ボディーは、いくら打たれても良いが、ノックダウンは、もちろン、10だッ。良いね!」

ディオ 「顔に一発打ち込めば勝ち・・・。殆ど素手でやる場合と同じだな。一発で、勝ち負けが決まる。そのルールならロンドンでやってて知っている」

ジョナサン「!」


グローブも縛り終え、拳を合わせて手にフィットさせる。最初は相手の様子を見る事と、新しい技法を観客どもに見せつけることとしよう。


司会「では」

カァ―――――ン!

「行けージョジョ!」
「そんなよそ者やっちまえ!」

ジョナサン 「おッ。うあ!」
バオ―――ッ。ブォオォン。


大きく振られた拳を、体重移動と軸の回転で、最小限の動きでジョジョの拳を避ける。
観客にはジョジョを贔屓している奴らが多い、余所者の俺が取り入るにはこの場で完全勝利をおさめなければこちらに引き込むのも時間がかかってしまう。
逆にこの試合で勝ちさえすれば、こいつらをジョジョから引き離すのは簡単だとわかった。

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