少女
ジョナサン「危ないじゃないか晃っ」
『ジョナサン 大丈夫? いたい?』
ジョナサン「?・・・!」
もと後言えば彼を木に登らせたのも、ほっておいて一人だけ降りてしまったのも僕なのに、晃君は僕の事が心配で、初めての木のぼりにもかかわらず、あの高さから飛び降りて僕の元に来ようとしていたんだ。
ジョナサン「晃君は、僕の友達でいてくれるよね」
『? わからない』
ジョナサン「え・・・」
ショックだ、確かにまだ仲良しとまではいっていないかもしれないけど、少なくとも僕は弟みたいに
『僕 ジョナサン 家族 なりたい おともだちと ちがうの』
ジョナサン「晃君っ!僕もそう思ってるッ!ううん、ちがう、僕らはもう家族だ!
晃は僕の弟だ!」
『!!うえしいっ! 』
彼はディオの弟でもあるけれど、僕の弟なんだ。血のつながりはお互いに無いけど、お父さんとはまた違った、僕の初めての守るべき存在だっ。
パキ。
嬉しそうに笑う晃の頭を撫でていると、後ろの木から枝の折れる音が聞こえて振り返った。
視線の先にいた女の子と目が合うと、少し驚いたように、恥ずかしそうにこちらを見た後、手に持っていた籠を女の子の近くの木に引っかけて僕らと逆の方向に去って行ってしまった。
ジョナサン 「?誰だ、今の女の子。・・・どこかで会った事のあるよーな気もするけど。」
『ジョナサン君、これ』
晃が見上げる籠を手に取ると、ブドウが二房入っていて、一緒に綺麗に畳まれたハンカチが入っていた。
ジョナサン 「僕のハンカチ!思い出した!人形を盗られて泣いてた女の子だ!ハンカチ洗って届けてくれたんだ!」
『人形?』
ジョナサン「ちょっと前にね、あの女の子がいじめっ子に人形を取られていたから、その・・・取りかえしたんだ」
『ジョナサン君 偉い! 紳士! かっこい!』
ジョナサン 「えへへ、ブドウありがとう!ね――ッ。明日も此処に居るから君もおいでよォ――――ッ!!」
その子はパタパタとこちらに振り向かず走り去ってしまったが、きっと僕の声は聞こえていただろう。
『いい子 だね』
ジョナサン 「へへへ・・・黙って、たったの一言も言わないで。女の子ってカワイイな。」
その場に座って気によりかかると、晃も僕の前に座って籠の中身を見た、晃にブドウを渡すと、キョトンとされたので、一粒ちぎって口の中に入れると『いいの?』と言いながら食べてくれた。
ダニーにも指ではじいて分けてあげると、キャッチした時に晃が喜んでいたので晃にもやらせてあげた。
ジョナサン 「それに、改めて思い出すに、あの子バツグンにカワイイぞ!」
『いい 子 仲良くなれる!ジョナサンも いい子!』
ジョナサン 「有難う晃!よしっ今度あの子も一緒に遊びに誘おう!」
『・・・そだね』