侵略者
ディオ「ダニー・・・よく訓練されていますね」
ジョースター卿が屋敷に帰ってきたある日の事、俺は二人でジョジョと犬、そして晃が一緒に遊んでいる姿をテラスから見ていた。
ジョージ「うむ・・・全てジョジョが教えこんだんだよ。ドアも閉めるし小さい火なら体を使って消せる。
だがジョジョは命令はしない・・・。ダニーにはジョジョに対する友情と信頼があるようだな」
ディオ「!友情・・・犬がですか?」
見たところ晃のように特別な能力は持っていない、多少芸達者な普通の犬だ。
そんな犬に友情?そんなものが芽生えるのか。
俺でさえも晃に最初の頃感じていたのは単なる憧れか、家族ごっこだったと思う。
なにせ、今は猫の姿しか知らなかった昔とは比べ物にならないほど繋がりを感じているのだから。
正直ジョジョの事など興味は無いのだが、ジョースター卿は話を続けた。
ジョージ「ジョジョはあんなふうだが寂しがり屋だ。私は息子が5歳の時にあの犬を買ってやったんだ。
ジョジョとダニーの出会いを話そう。ダニーはたった一匹、初めて連れてこられた時、見知らぬ場所と人間に怯えていたのだろう。ダニーを撫でようとしたジョジョの腕を噛んだのだ!
噛まれたジョジョはダニーに対しての恐怖と怒りのため、それからダニーをいじめ始めたのだ!
幼い少年にとって仕方ない気持ちだと思うが、小石を投げたり、放棄でダニーを脅すジョジョを私は叱りつけたものだ」
ディオ「(ほぉ、最初から仲がよくは無かったのか。どうやら俺と晃とはやはり似つかないようだ)」
ジョージ「そして、ある時ジョジョは、屋敷の裏の川でおぼれたッ。ジョジョは一人で声は誰にも聞こえない、まさに死ぬところだった!
その時だ!影が一つ!なんとそれは犬、ダニーだった!恨みこそすれ助ける忠誠とか義理もないジョジョの悲鳴を聞いたダニーはジョジョを救ったのだ!
命というものを知っているのだ、あっぱれな犬ではないか!
幼いジョジョはダニーの気持ちと行動にえらく感動した。
そして彼らは友達になったのだよ」
ディオ「(ほう)」
ジョジョの友人は全て奪ったつもりではいたが、どうやら盲点だったらしい。
犬か・・・人と違って始末は簡単だが、どうしたものか。
晃はどうなのだろう。
テラスから楽しそうに犬と走りまわっている姿に、ダニーを消したら悲しむだろうかと頭によぎる。
ただの玩具としているならいい、もし悲しむほどに心を許しているのなら・・・
いや、ならばなおさら
消した方がいいのではないだろうか。