最愛
Σグロ画像をおかずに肉が食えるか!!!
思いだしましたよ、そうだ、僕ゾンビと戦ってたんだ。
なんかさっきまでの記憶が微妙にフワフワしているが、きっとディオ兄さんに口移しか何かで食べ物飲まされて、その後ぐっすり寝たから体が回復したんだと思・・・
『Σぶはあああ!!?///(口移し!!?///)』
「ど、どうかなされましたか晃様!!」
僕に食べ物を持ってきてくれたゾンビさんが心配して駆け寄ってきてくれた。
あ、ありがとうございますそれ以上近づかないでビビるから!!
どうやら、ここはディオ兄さんの隠れ家らしい。隠れ家と言っても随分大きなお屋敷のようだが。
目が覚めたら、そこまでグロくはないけど、血の気の色が抜けている女の人が看病してくれていて、幽霊かと思って声にならない悲鳴と共に硬直していたら代わりの着替えやら食事やらを用意してくれて今に至る。
それにしても、彼女達はみんな美人さんだ。ディオ兄さんメン食いなのか・・・。
いや、エリナちゃんも可愛いからジョナ兄さんもそうかもしれない。
よかった、食事は腐ってなくて・・・。さすがに肉は食べられな・・・やっぱ美味しそうなので頂きます。
もぐもぐしながら僕が来た時の状況などを聞いてみる。
黒髪で鳥の羽や嘴がついていたり、黒髪で狼の耳が生えていたり、黒髪で牛のような角としっぽが生えていたり・・・。
「それまで、ディオ様がつきっきりで看病なされておりました」
『(皆黒髪で獣人・・・。ディオ兄さん・・・まさか・・・)』
「晃様にもディオ様と同じように命令を聞くようにと申し使っておりますので、御用の際はなんなりと」
『(Σ黒髪獣っ娘萌えなのか!!解らなくもない!むしろよくわかる!)』
僕から聞いておいて脳内は別のくだらない事を考えていましたがちゃんと聞いてますからね。
どうやら、兄さんが出した僕の探索隊がちょうど檻ごと落ちて負傷していた僕を見つけて連れ帰ってきて、ボロボロだった僕を兄さんが手当てしてくれてここまで回復したらしい。
じゃあやっぱりあれは兄さん・・・僕の口の中にあったヌルッとしたあれはディオ兄さんの・・・
『うりぃい!!///
(あれは仕方なくだ!人口呼吸のようなものだ!うん!!
ディオ兄さんに悪いことしたなぁ)』
「晃様!?」
か・・・考えるのはよそう。思えば、ディオ兄さんはけっこうなキス魔だったし、そこまで相手も僕なんかとの口移しにダメージ受けてないと信じたい。
まぁ、兄の意外な好みがしれたので、こんな状況だが少し嬉しい。
将来の義姉は金髪美人さんと黒髪美人さんになりそうで楽しみだ。
それにしてもいつものように食べても食べても、体のだるさがあまりとれない。
まるで、空になった部分を埋めるだけでなく、今も消費している分のエネルギーをまだまだ欲しがっているみたいに。
ディオ兄さんの貰ったモノの方が一気に回復したなぁ・・・何だったんだろう///
は、恥ずかしいからあんまり聞きたくはないけど///
『あれ?僕の波紋って体内にあるんだよね?キスしたら勝手に流れ出てくるはずじゃ・・・。
・・・ディオ兄さん無事だったんならまぁいっか』
食事もすんで部屋の扉を物色しながらジョナ兄さんの到着を待っていると、奥からガラスの割れるような物音が!
この部屋からは離れているようだが今の僕(猫化状態)にはこの程度の物音なら聞き取れるのさ!!
『だがしかし!扉に鍵がかけられていて開きません!!』
メイドさん達はみんな外に出て行ってしまって、叩いて呼んでも表れる様子はない。
わーいいつの間にかディオ兄さんとこ一番乗りぃ、なんてゆっくりしている場合ではない!
したくてしてるわけじゃないけど!この部屋から出られないんだ!
プチ監禁にどうしようかと考える。窓も開けてみたよ?正確に言えば開けようとしたけど開かなかったよ!
波紋キックでも足の痛みが取れただけで扉は壊れなかったよ!!鍵開けの技能とか持ってないよ!!
目的は二人を止める事だ!!二人が戦う前にそこにいなければいけないのなら動かない体を無理してでもディオ兄さんにひっついているべきだった!
『あ、焦るな焦るな。えっと、そうだ、あんまやりたくないけど・・・破壊破壊破壊!
(名前考えるのめんどいので)トワイライト・オーバードライブ!!』
ドアを蹴破るだけなので、レンガを蹴る時より簡単に意識を集中して蹴りをくらわせると、綺麗にドアが吹っ飛んだ。
粉々とまではならず、僕の方もそこまで疲労がないので、力のセーブがうまく行ったのかもしれない。
とはいっても明確な制御が出来るわけではないので微妙な所だけど。
だいぶ時間がたってしまった、急いで大勢のゾンビの匂いがする方へと走る。
猫の目と足になった僕は暗闇と瓦礫の中を飛び跳ねながら駆け抜ける。
間にあって・・・
せめて二人のどちらかが死んでしまう前に!!