血戦
異国から来た三人と一緒に、ポコの案内のもと、ディオが居るであろう村はずれの廃墟へとたどり着き、見張りのゾンビに気付かれぬように裏手から柱やベランダを伝って屋根へと登る。
天窓から中の様子をうかがう事ができ、一瞬、その黒髪に晃かと見間違った相手は、ポコの姉だった。
屋根の瓦礫をゾンビの後頭部にめがけ投げつければ、天窓のガラスを突き抜けて命中し、ポコの姉をゾンビが襲う前に救出する事が出来た。
頭の中にコブラ等の毒蛇を何匹も飼っている悪趣味なゾンビだったが、噛まれた毒も血液を近とロースして体内から絞り出し、ほんの少しの波紋を送りこんで蛇をとち狂わしてゾンビを襲わせれば、波紋を帯びた蛇にかまれ、ゾンビは消滅していった。
この部屋から出て階段を上り、奥の部屋へと進む。
そこには、月明かりに照らされて佇む、ディオの後姿があった。
ジョナサン「地獄から戻って来たぞ、ディオ!」
ディオ「生きてたのか・・・ジョジョ。
ということは、あの二人の騎士を倒してきたということ・・・らしいな」
「ディオ様ァァァ!ここや俺たちに奴の処刑を命令してください〜!」
「この牙の歯型としてくれましョオオオオオ!」
ジョナサン「ディオ!」
ディオの後ろに三体のゾンビが現れた!
構わずディオに向かって一歩近づいた時、ディオはゾンビを制止するように腕をあげた。
ディオ「いや・・・こいつだけは、こいつだけはこのディオが殺る!
正直言うとだ・・・ジョジョ。俺はな、お前をこの手にかけたくなかったのだ。
幼馴染で共に晃と三人、同じ家で育ったお前を亡者にしても面白くもなんともないんでな・・・。
だからあの2騎士に処刑を任せてしまったのだ。お前は、晃のお気に入りでもあったからな。
だがな・・・最後のつめで俺は甘かった。
生きている貴様を見て、それは帝王としてのこのディオの精神的弱さと悟ったよ・・・。
今!ためらいも無くきさまを惨殺処刑してくれよう!」
ジョナサン「同じこと!お前を葬るのに、罪悪感なし!」
二人とも、すげぇ殺気だっ。
ここに晃さんがいなくてよかったのかもしれねぇ。
怪我をしている見てぇだから心配ではあるが、気とこの光景は、その怪我よりも酷い傷を、晃さんの心に残すだろう。