炎と氷
ディオ「これからつまんでいるこいつにちょいと疵をつけ、貴様の生命と俺の吸血鬼のエキスとを循環交換してやるのだからなァ〜〜っ!!
光栄に思えよジョジョ、今やこのディオの血には晃の血も含まれているのだから!」
ジョナサン「なん・・・だとっ・・・きさ・・・まっ」
今・・・何と言ったッ!晃の血が、ディオの体の中にっ!
ということは、ディオは晃を襲ったのかッ!!!
怒りが、失望が僕の中を駆け巡るッ!
唯一といっていい、ディオの残された人間らしさ、それが晃に対する愛情だった。
幼いころからの、晃への兄としての情。
そして、長年一緒に住んでいくうちにわかった、兄弟以上の情・・・。
それを、それを貴様は人間をやめたと同時に捨ててしまったというのか!!
ディオ「ゾンビども!少しの時間そこの青ちょびた連中をよこすなよ!
さぁジョジョ〜ッ。俺のしもべとなるため吸血鬼のエキスを拝領するのだァァァァーッ!!」
ジョナサン「ディオ!勝ったと思うな!
お前は今!ミスを犯しているんだッ!」
ディオ「なんだと?」
ジョナサン「フフッ、それは、僕の命を吸い取るために、ぼくの全身を凍らせていない事だ!
全身を凍らせれば「波紋」は流れないが、しかし!お前も「生命エネルギー」も吸い取れない!
それが、おまえが犯している戦法上のミスだ!」
ディオ「ん!?」
炎の熱で腕の氷が解け、折られた剣を捨て、右腕に波紋を込めるッ!
貴様は一番してはいけない事をした・・・。
貴様自身が一番してはいけない事っ
晃をっ
晃の優しさを裏切った事だ!!
ジョナサン「サンライトイエロー・オーバードライブーーーッ!!
くらえいィィーッ!!」