結婚
翌1889年2月2日
「ロンドンプレス紙社交欄」
ジョースター家継承者ジョナサン・ジョースター氏とペンドルトン家の一人娘エリナ嬢結婚!
新婚旅行は翌2月3日アメリカへ!
実は、結婚式当日まで流石に俺達が結婚式の協会に入る事はしない方がいいと思っていたのだが、ジョースターさんもエリナさんも、そのご家族も皆さん快く招待してくれた。
とはいっても、貴族同士のつながりってもんがあるし、病院や貿易省がこんな奴らと付き合ってると知れたら、新聞は何を書くか分からねぇ。
だらか俺らはそれでも出席を断ったのだが、晃さんから一つの提案が上がった。
「わーおにーちゃんうまーい!」
「フーセンちょうだいピエロさーん!!」
入れ墨「お、おう、あぶねぇから離れてみてるんだぜ?」
SW「ほらほら、順番に持ってきな」
結婚式の余興として協会の前で来ていた子供たちに風船を配ったり、特技のナイフでジャグリングや軽業、手品など。
スーツはぴしっと決めて、顔には簡単なメイクしかしてねぇが、子供たちが俺たちに走り寄って、大人達も楽しんで見てくれている。
メイクはエリナさんと晃さんが手がけてくれて、入れ墨も隠せて一石二鳥だったし、貴族や野次馬もそういった催しだと思って犬猿するようなことも無く、俺達はジョースターさんの友人として、歓迎されて結婚式に参加する事が出来た。
俺達の為に、いや、俺達が参加しなかったらきっとジョースターさんは悲しんだだろう。
二人の結婚式の為にここまで晃さんがっ!
やはりあのお方は協会の聖母マリアのようなお方だっ!!
SW「おーっと!もうこんな時間だぁーッ。ジョースターさんたち出ちまうぜーーッ!」
港に早く着いた俺は、近くの喫茶店で紅茶を飲みながら新聞を読み時間をつぶしていたが、気がつけば出港時完間近!!
急いでジョースターさん達が乗る客船の船着き場へと走る。
SW「おーーーい!」
ポコ「スピードワゴンさーん!見送りが遅れちゃだめじゃんかー」
船着き場につけば、ポコと姉や、波紋使いの二人に貧民街の仲間も既に見送りに来ていた。
SW「わりぃわりぃ、で、三人は」
ポコ「とっくに乗っちゃったよ」
SW「でぇえええ!!」
ポコ「もうすぐ出港だもん」
SW「なにぃい!?どこだっどこぁあ!!」
ここでお別れってわけじゃないが、別れ際に話したかったのによォ。
しかし、この船にはいろんな奴らが乗ってるんだなぁ。
「スティクス神父、メキシコでの宣教活動、期待しとるよ!」
スティクス「はい!全力を尽くします!」