翌日、夕食の前になり甲板に出ている二人を迎えに行くと、エリナが涙を流していた。


ジョナサン「エリナ・・・どうかしたかい?」


エリナに声をかけると、エリナは僕の胸に走り寄って涙を流す。


ジョナサン「!?なにを泣いているんだい?」

エリナ「この涙は、幸せの涙です。あなたがたが、ここにいることの・・・」

ジョナサン「それは僕らも同じさ・・・心が暗く冷えてしまった時、暖かくしてくれたのは君なのだから」


だからこそ、君達の住むこの世界を守れた事が、とても嬉しい・・・。
思えば屋敷でディオに襲われた時、晃が父さんを守ってくれなかったら、父さんにこの人を合わせる事が出来なかっただろう・・・。
君に出会わせてくれた事、今君と一緒にいられる事・・・。

今も、渡り鳥を治療している晃が、僕らの体が冷えるから先に入っているようにと言っている。
あぁ、彼もどうかこれから幸せだけが待っていますように・・・。


ジョナサン「さぁエリナ、晃はあの鳥を見てくれているみたいだし、僕らは先に食事に行こう!」

エリナ「ジョナサン!」

ジョナサン「ン! (ゴン!)Σか××く・・・」

エリナ「あ・・・頭に気を付けてって言おうとしたところなのに」

ジョナサン「ぐう・・・ふっアハハハハハ!」
エリナ「フフフ///」


席について僕らは先に食前酒を頂くこととなった。
だけど、エリナはミネラルウォーターを頼んでいて、そう言えばお酒を飲んだ姿を見た事がないことに気付いた僕は、僕のグラスのお酒を勧めてみる。


エリナ「だめ・・・お酒なんか飲んだことありませんもの・・・」

ジョナサン「少しさ・・・ほんのちょっぴりだけ・・・。
そんなに強くないからさ、試してごらんよ。さあ・・・」


そんな可愛らしい姿にちょっと強引ながらも僕のグラスから一口飲むエリナ。

そんな彼女の後ろから見える、晃が遅いなと思って向ける視線の先、会場入り口に佇む影。
持っていたグラスが床に落ち、ガラスが砕け散る。


ジョナサン「お・・・お前は!!ま・・・まさか、そ・・・そんな馬鹿な!
ディオがッ!生き・・・あっ」


僕が気づいたことに気付いたのか、そいつは船内の方へと去って行った。

晃の姿が脳裏に浮かぶ。生きているなら、晃が狙われる!!!


エリナ「?ジョナサン?」

ジョナサン「エリナ!船室へ戻っているんだ!ドアに鍵をかけるのを忘れないで・・・」




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