最終
エリナに体を抱えられる。
最後に、君の顔を見れてよかった・・・。
あぁ・・・でも
晃・・・
もう一度、君をこの腕で
ジョナ「(抱きしめたかったな・・・)」
エリナの口付けが僕の口におとされる。
君は恥ずかしがり屋だから、きみからしてくれるなんてとても嬉しいな・・・。
だけどエリナ・・・君は生きて・・・君はこの戦いの犠牲になってはいけない・・・。
僕の耳に赤子の泣き声が聞こえる。
覚えのない記憶、土砂降りの中、馬車に揺られ、誰かの腕の中にいた・・・。
エリナ「あっああ!」
ジョナサン「泣いてくれても・・・いい・・・。
でも・・・君は・・・生き・・・なくて・・・は・・・ならない・・・」
僕は、エリナの涙をぬぐって、泣き声の方へ指をさした。
彼女は、僕の意図を受け取ってくれたようだ・・・。
エリナ「ああ!う・・・美しすぎます!
見ず知らずの女性と赤ちゃんを救って避難しろとおっしゃるの?・・・。
うう・・・私にとってそれは残酷なる勇気!わたくしの最後の希望は貴方とともに死ねる事なのに・・・」
ジョナサン「あの母親・・・は・・・子供をかばって・・・。
僕の・・・母・・・も・・・そう・・・して・・・死・・・んだ。
だけど、・・・彼女はまだ・・・生き・・・て、いる。
晃の繋いだ命が・・・神父様が・・・赤子と母親を・・・。
あの人達を・・・つれて・・・早く・・・。
晃を・・・見つけ・・・一緒に・・・生きて・・・」
きっと、晃が守ってくれたんだ。
僕ら三人とも、母親がいなかったから・・・しかも晃は、父親の事もわからなかった。
だから、本当に父の事を父親と慕っていて、だから僕も本当の兄弟のように思えて・・・。
きっと、晃は、全てわかっていたんじゃないだろうか・・・
命が紡ぐ事を・・・。
ジョナサン「(爆発が・・・始まる・・・)」