最終
爆発の衝撃から、エリナが抱きしめている母親と赤子ごと守るために、エリナを強く抱きしめる。
僕は幸せだ、こんなにも勇気ある人に愛を誓って貰えたのだから。
エリナ「ああっジョナサン!」
ディオ「ぬう!爆発が始まったか!
だがこのディオ、太陽から常に身を守らねばならぬ宿命!
大爆発程度の自体はすでに防御策を講じてあるのよ!」
エリナ「ああ!」
視界が高く上がる、が、目の前が擦れる・・・。
耳も遠くなって、ディオの声が耳も尾から聞こえているはずなのに、上手く聞き取れない。
ディオ「エ !よ く見 ォ!
ジョ の が波 出 今!お は安 その 乗 取 ッ!
て俺 、す 晃を閉じ込め ベッ であ あの箱に !
い と晃用のシェルター
いくぞ!ジョジョ!そしてようこそ!我が永遠の肉体よ!」
ジョナサン「(晃・・・晃!晃があの棺の中にっ!!)」
その名前に閉じかけていた意識が戻り、目の前に迫るディオに背中刺さった鉄片を抜き、ディオの首に付き立てた。
そして、体が落ちると同時に、その首を僕の腕で抱え込む。
あぁ、この柔らかい髪は、まるで晃を抱きかかえているみたいだ・・・。
ジョナサン「ディオ・・・」
ディオ「な!」
ディオ・・・君の言うように、僕らはやはり、二人で一人だったのかもしれないな。
世界でただ一人、晃とともに生きる事を許された・・・
今、君のその言葉がわかる気がする。
ディオ、君には奇妙な友情すら感じるよ・・・。
今、三人の運命は一つになった・・・。
そして・・・船の爆発で消える・・・。
ジョナサン「幸・・・わせ・・・に・・・・・・ 」
ディオ「はなせ・・・ジョジョォ・・・はなすんだ、考えなおせジョジョ。
お前に 永遠を うで か!その傷 ・・・エ と、晃と永遠を生きら
最後、名前を声に出す事が出来ず、僕の耳から爆音とディオの声が遠ざかる。
目を閉じても、見えるはずの炎の光は消え、暗闇に包まれる。
もう体の痛みもない・・・体が軽くなるような、それでいて泥沼のように動かせない感覚の中。
最後に、最後に一度だけ、ディオの首を抱いた僕を、
晃に抱きしめてもらえたような気がした。
兄弟三人でともに暮らした・・・あの日のように安らかな気持ちになれた。