波紋については晃に簡単に教えてもらったけど、
自分でしっかり制御できなければ人体に害はないとは言え危険な能力であることもわかった。
エリナばあちゃんもスピードワゴンの爺さんも波紋については知っているみたいだが、この僕になにも話していない所を見ると触れられたくない事でもあるのだろう。
この力をある程度自分で把握してからの方が、二人に心配かけずにすむと思い、僕は晃に波紋を無意識に出さないように、また意識して出せるように教えてもらった。

原理さえ分かれば簡単なことで、ちょいと深呼吸すれば意図的に波紋を出せるし、晃のように傷を治すことは苦手だが、動物相手に気絶させることはできるようになった。


『気絶か・・・ジョセ兄さん、僕にもできる?』

ジョセフ「え!?晃にか・・・?」

『大丈夫!僕も波紋使いだし、気絶してもすぐに
ジョセフ「できないっ!できるわけねぇよ!!」
ジョセ兄さん・・・でも・・・』

ジョセフ「できねぇ・・・晃を気絶させるために波紋を流すなんて。
もしそのまままた目を覚まさなかったらって思ったらっ」


目の前にいる晃の真ん丸で大きい目に、僕の悲痛な表情の顔が映っている。
晃は眉を下げて笑って、僕の手を取ると僕の絶対やらないという気持ちがわかったようで、晃がごめんと謝った後はそれ以上は何も言ってこなかった。

努力とか頑張るとか大っきらいだが、晃と一緒なら遊んでいる感覚で波紋を使えるし、何より晃と僕の二人だけの秘密ってのがよかった。
今日もこうしてプールで遊びながら、波紋を使って遊んでいるみたいで、少しずつだけど晃の波紋も見せてもらったり、普通に浮き輪でくつろいだり。
そうしているとエリナばあちゃんがプールサイドに日傘をさしながらやってきた。


エリナ「二人ともここで遊んでいたの?少し休憩しなさい?」

ジョセフ「エリナばあちゃん!」
『エリナ!』

エリナ「スピードワゴンさんがね、来月少しお休みが取れたからジョセフと晃と三人でどこかに行かないかって電話があったのよ?
体を拭いたらまた電話しなさい?」

ジョセフ「わかった!すぐに行くよ!
行こう晃!久々に飛行機に乗れるぞ!!」

『わわっ!』


晃の腰を抱き上げてプールから上がらせると、僕もすぐにのぼって、エリナばあちゃんからタオルを受け取る。
晃の体を拭いてやって、髪の毛も拭いてやろうとしたら、晃が先に着替えて電話してきて?と言ったので、行先はこの前晃が行きたがっていたハワイかグアムか、シンガポールやイタリアも興味を持っていたし僕は簡単に自分の体を拭いてタオルを腰に巻いたまま晃の喜びそうな旅行先を考えて屋敷の中へと入っていく。




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