飛行機
SW「後先考えずに無茶するやつよ!」
ジョセフ「考えているよ、少なくとも晃を第一にエリナばあちゃんとあんたの命だけは守れる範囲内で・・・。僕のたった三人の家族だもんな・・・」
『ジョセフ兄さんッ大丈夫!?怪我はない!?
ジョセフ「晃・・・」
破れた袖からは青黒く変色した肌が見えた、手首もきつく掴まれた赤い跡が残っている。
いくら気持ちが男の子でも、いや、あんな状況、性別や年齢なんて関係ないよな。
怖かっただろうに、晃は僕の服をつかんで目に涙をためて必死に僕の無事を確認してくる。
『ごめっごめんねっ僕なにもっ』
ジョセフ「ごめんな、腕・・・僕をかばって・・・ごめんな、痣になっちゃってるよな・・・」
助けるための妹に、怪我をさせてまで助けられちまった。
『そんなっ、そんなことどうでもいいよ!!ジョセフ兄さんの方こそっ下手したらッ』
銃を持った相手に抵抗したら下手したら死んでいたかもしれないのに、自分があのまま連れ去られて、売られていたかもしれないのに。
自分だって同じじゃないか晃。
ジョセフ「「下手したら死んでいたかもしれない」のに・・・僕が殴られればよかったのに」
『ッ・・・』
ジョセフ「言わなくても解る、晃も僕と同じように思ってくれてるんだって、そう思えるだけでとっても嬉しいんだ、晃を守れて、嬉しい!」
簡単じゃないか、同じだったんだ。僕たちは。
『ジョセフ兄さんっ・・・』
ジョセフ「うん、「どういたしまして」それと、僕「も」、有難うな?」
『ッ!!うぅっ・・・。うん・・・どういたしまして』
晃の気持ちは、僕と同じだったんだ、僕だけじゃなかったんだ。
寂しさを紛らわせるための「妹」とういう道具なんかじゃない
そう思っているのに、相手には伝わらなくて
ただ一方的に愛を向けるだけの「妹」という人形なんかじゃない
なのに「愛」を受け取ってはくれなかった。
だからもっともっと僕が愛をあげなくちゃって思ったけど、そうじゃなかった。
大切な、守るべき相手であり、
守ってくれる家族としての「妹」だ。
ジョセフ「(そっか、晃も俺のこと、俺と同じで家族だって思ってくれたんだ)」
拒絶だと思ったのは気遣い、遠慮だと思ってたのは僕への愛、
僕が晃からの愛を受け取れば、晃も僕の愛を受け取ってくれるんだ。