110番道路〜バトル講座とダウジング〜
―110番道路―
サイクリングロードがあるけれど、
自転車がないと通れないらしいので次の街まで下の道を行くことにしました。
オダマキ「おお名前くん!こんな所にいたのかい!」
サイクリングロードの入り口を過ぎるとすぐ、オダマキ博士に呼び止められた。
オダマキ「えーと、うちのユウキは…」
『ユウキ君ですか?』
オダマキ「そうか!君達は別行動なんだね。
まあそれはいいとして…
そうそう!きみのポケナビにエントリーコールがセットされたって?
ならば私も登録しておこう!
そうすれば君と離れていてもいつでもポケモン図鑑の評価をしてあげられるからね!」
オダマキ博士をポケナビに登録した!
オダマキ「名前くん…ユウキのことよろしく頼むよ……」
『え?あ、はい。もちろん』
オダマキ「じゃあ私はこれで失礼する。またな名前くん!」
オダマキ博士は僕の頭を撫でるとまたどこかへ行ってしまった。
『下の道は草むらか』
カグロ「こっちのほうがレベルUP速そうだな」
セバス「そういえば、ガアラは戦った経験はありますか?」
ガアラ「……ない」
キョウヤ「やっぱりね」
『じゃあ、ガアラの練習ついでに次の街に行こうか!』
マサモリ「練習が主なんだねι」
と、いうわけで…
カグロ「『道路到着!!』」
ヒソカ「テンション高いねぇ◇」
セバス「先程の町ではジム戦も出来ませんでしたからねι」
久々のポケモンバトルを好きなだけ出来るとあって大はしゃぎしていました。
キョウヤ「ねぇ、速くしようよ(咬み殺したい×4)」
ヒソカ「クックック◇」
この二人も例外ではなく…。
なんとも血の気が多いメンバーですね。
マサモリ「とりあえずガアラは初めは見学させといたほうがいいんじゃないか?
」
『そうだねバトルには戦術相性技の種類にポケモンの特性。
道具の使い方も大切だから…。
指示を出すのはトレーナだけど知っていたほうが動きやすいし、慣れてきたら自分で戦えられるし』
ガアラ「…難しそうだな」
『とりあえずは他のメンバーで戦うし、
僕も指示を出すからそのうち慣れてくるよ。セバス!』
セバス「はい。?」
『百聞はってことで。
基本的な戦法で戦ってみるから、解説お願いね』
セバス「かしこまりました」
カグロ「まっさんじゃないんだ?」
『セバスは一番長く僕と戦ってきたからね。
タイミングが合うと思って』
そういうわけで草むらに入り野性のポケモンを探し出す。
ナゾノクサが現れた。
ナゾノクサ「ナッゾー」
『いけ!カグロ!』
ポンッ!
セバス「では、まずはバトルで一番基本の相性について説明しましょうか」
『カグロ!火の粉!』
ボボボボボボッ!
セバス「この場合は草タイプのポケモンに炎タイプの技で攻撃し、草タイプは火に弱く二倍の攻撃力になります。
また、カグロ自身炎タイプを持っているので技は1.5倍になっています。
したがって合計3倍の威力になります。
コレは敵味方と同じなので覚えておいてください。
こんどはタイプの種類についてお教えしましょう」
長いので省略
……………………………………………………
三時間後…
セバス「とまぁ、こんなところですかね」
カグロ「[いやいやいや、聞いてたこっちの頭が痛くなってんだけどι]」
マサモリ「本当に基礎から丁寧に教えてくれたね」
キョウヤ「度も本人がわかって無きゃ意味ないけどね」
マサモリ「どうだいガアラ、戦いについてわかったかな」
ガアラ「[…(コクリ)]」
カグロ「[わかったのかよ]」
セバス「どうやら誰かさんとは違って賢いようですね」
カグロ「[誰かさんって誰だよ#]」
『これで知識は問題なさそうだね。
とはいってもまだ経験は無いし…
うん、今度は本番行ってみようか』
ガアラ「[本番?]」
カグロ「[なんだ?ゴクリンとでも戦わせるのか?]」
『ううん、ジムリーダー』
カグロ「[…は?]」
マサモリ「ジムリーダー!?ι」
セバス「それは流石にちょっとι」
『百聞は一見に如かず!見るより慣れろ!野生ポケよりジムリーダー!頑張ろうね!!』
ガアラ「[…ああ]」
カグロ「[マジ?ι]」
セバス「名前様の考えならば…」
マサモリ「(名前ならあまり無茶させないとは思うけど…)」
キョウヤ「とりあえずは次の街に行かないとね」
『そうだね、さっさと次の街に…?』
バトルも終わったし大体は説明し終えたので
先に進もうと前を見ると見たことのある人影を見つけた。
『ユウキー!』
ユウキ「?」
カグロ「(あの餓鬼か…)」
『久しぶりだね』
ユウキ「名前か、こんなところにいたんだ」
『うん、さっきオダマキ博士に会ったよ』
ユウキ「!そっか、俺は会えなかったよ。なんか言ってた?」
『“ユウキのことよろしくね”って』
ユウキ「(父さん…恥ずかしいことを///)」
『?』
ユウキ「そ、それよりさ、調子はどう?
ポケモン育ててるかどうか俺が確かめてやるよ」
そう言うとユウキはモンスターボールを取り出した。
カグロ「[お、調度いいんじゃね?ガアラを『ダメだよ』
カグロ「[え?]」
ポポポポン!
僕はいったん皆をボールに戻した。
『3対3のシングルバトルでいい?』
ユウキ「お、おう」
『じゃあ行くよ!』
「『行け!ハスブレロ!/ヒソカ!』」
ボボン!
ユウキ「先手必勝!ハスブレロ、自然の力!」
ハスブレロ「[ぐわっ]」
ハスブレロの自然の力はスピードスターになりヒソカに命中した。
『(うまいな、自然の力がスピードスターになるってわかってたんだ。
なら、もう一度出される前に!)
ヒソカ、だまし討ち!』
ドカッ
ハスブレロ「[うああっ]」
ユウキ「!(すごい威力だ、)自然のちか
『だまし討ち!』
ドカッ
ハスブレロ「きゅうう〜…」
『ヒソカのほうが速かったみたいだね』
ヒソカ「[クックック◇]」
ユウキ「よくやったハスブレロ。いけ、マグマッグ!」
マグ「[マグ〜]」
『ヒソカ戻って!お願いマサモリさん!』
ユウキ「マグマッグ!あくび!」
『「[!?]」』
マグマッグはあくびをした。
マサモリ「[うわっ、微妙な眠気がι]」
『眠る前に決着つけないと!翼で撃つ』
ザシュッ!!
マグマッグ「[きゅう〜…]」
見事マグマッグに命中し一発で倒れた。
マサモリ「[やば、眠気が]」
『ありがとうマサモリさん、少し寝むってていいよ』
ユウキ「マグマッグ、ご苦労様!」
ポポン!
ユウキ「最後の一匹か、でも最後まで全力で行くからな!」
『!』
ユウキ「行け沼九郎!」
『…カグロ!』
ポポンッ!
ユウキ「ワカシャモ!?」
『うん。最後はカグロで戦いたいんだ』
ユウキ「この沼九郎と同じぐらいに父さんから貰ったポケモン…いいな面白そうだ!」
『カグロ!(ちょっと手加減めで)火の粉!』
ユウキ「沼九郎、マッドショット!」
ボボボッ
ドドドッ
カグロの火の粉と沼九郎のマッドショットが打ち消しあった。
『カグロ、二度蹴り!』
ゲシゲシッ!
沼九郎「[うわあっ…]」
ユウキ「沼九郎!」
結果、三対ゼロで僕の勝ち。
でも、なかなかユウキも戦い方が上手いし、何より向上心が強い。
こんなことじゃへこたれない所とか、まだまだ強くなる要素が多いと思う。
ユウキ「ふうん…なかなかやるね。
名前もいつの間にかポケモン育ててたのか…。
よし!これをやるよ」
ユウキからダウジングマシンを貰った。
『え、こんな高そうな機械貰っていいの!?』
ユウキ「ああ。俺も二つ持っていても意味ないからな」
『ありがとう!』
ユウキ「あぁ///」
僕はダウジングマシンを大切なものポケットにしまった。
『これどうやって使うの?』
ユウキ「そいつはダウジングマシン。
この取っ手の部分を持って使うと目に見えなくても落ちている道具があると反応して音で教えてくれる。
じゃ、オレ新しいポケモン探しに行くから」
そう言うとユウキは自電車に乗って先へといってしまった。
『へぇ、ダウジングマシン…早速使ってみようっと!』
マサモリ「[ダウジングマシンねぇ]」
セバス「[どうかしましたか?]」
マサモリ「[いや?ここら辺じゃ売ってるどころかあまり聞く道具じゃないからね。
きっと手に入れるの苦労したと思うよ?]」
カグロ「[へぇ〜。わざわざ…ね]」
キョウヤ「[…ふん#]」
『あ、反応してる!』
ヒソカ「[ま、本人嬉しそうなんだからいいんじゃない?]」
セバス「[…そうですね]」
僕らに似ている小さな子。
少しでも大きくなれるように。
少しでも強くいられるために。
少しでも、幸せで居られるように。
僕らがしっかり導こう。
あとがき
とりあえずコレでバトルを少しずつ教えていきましょう。
無知って設定をやめればいいんですが、それだと純粋(?)な子が一人も居なくなる。
まぁそのうち居なくなりそうですが(笑) 。
ライバルとのバトル本当は一発で…。
でも主人公は一発くらいます。
ライバル君は自分のほうが先輩だと思っているんですが、
実際戦闘の知識は名前のほうがあると思う。
だってジムリーダーの息子だもん。
でもライバル君もポケモンの知識なら負けてはいない。
だって博士の息子だもん。
名前がガアラをジムリーダーと戦わせたがるのはちゃんと理由があります。
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