雲雀「深くはないし血は止まってるみたいだけど、消毒はしといたから」

『まさかまた包帯を巻かれるとは…ι』

雲雀「まさかまた包帯を巻くとは」

『すみませんι』


またしても保健室にて治療を受け、腕に巻かれた包帯を見て呟いた言葉はしっかりと聞こえていたらしい。


雲雀「もうそれボロボロだからこれ着てなよ」

『ワォ!学ラン!!着てみたかったんだよねぇ』

雲雀「なら風紀委員に入りなよ」

『ダメだよ。家事は誰がやるのさ。それにやるからにはしっかりやりたいし、途中で抜けたり僕だけ仕事がないってのは却下。委員の人達に家事やらせたりパシリにしたり先生脅してもダメだから。それにもうクラスの委員は決まってるし、今さらやり直しもダメ。委員全員咬み殺して、人数足りないって言ってもやらないからね』

雲雀「…ι」


学ランを上から着て、服を整えながら恭くんがやりそうな事を一気に話した。
どうやら図星だったらしく黙ってしまった。


『やっぱりちょっと大きいかな』

雲雀「…」

『(顔上げてくれないιちょっと言い過ぎたかな…)て、手伝いならしてあげるから…』

雲雀「なら、登録はしないけど風紀委員長補佐ってことだね。今はそれで我慢してあげるよ」

『うっわ、引っかかってしまった…』

雲雀「それにしても本当にブカブカだね。腕まくっとく?」

『いいよ皺になるし。ちょっとは手が出るから』

雲雀「(さっきの破れた服もアレだけど、これはこれで…)」

『買い物行こっか』





『………恭くん?』

雲雀「え?」

『だから買い物。早くしないと混んでくるよ?』

雲雀「そうだね、さっさと行こうか」

『鍵はかけなくていいの?』

雲雀「風紀委員が後で閉めに来るよ」

『皆夏休みなのに大変だねι』


お母さん方で賑わう前にスーパーで買い物をしないと。
恭くん群れてたら咬み殺すから周りに迷惑がかかる。
ましてや夕方のお母さんは忙しいからなおさら迷惑だろう。


『(今晩何作ろう…)』

雲雀「(今度名前用に学ランと腕章作らせよう)」





その夜

「どーしたんだ正一部屋に籠って」

「それが…」

「いろいろあったみたいよ」

結局おわび詰め合わせは返されることなく正一の机の下に眠っていた。
そしてそれを返すまで悪夢はつづくと正一は感じていた。


正一「(…それに、あの人の顔が忘れられない///)」


一晩中葛藤していた。




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