ナナさんに教えてもらった夕方タイムバーゲンまでには時間あるし。
恭くんは仕事だし。
掃除も洗濯もぜーんぶ終わっちゃったし。

…公園で時間でも潰そうかな。


山本「名前ー!」

『?武くん!』


公園にでもいこうかと散歩をしていたら、後ろから声をかけられた。
振り返ると武くんが走って来ていた。


山本「奇遇だな!何やってんだ?」

『やることやっちゃって。夕方のタイムバーゲンまで時間潰そうかなって思って。
今から公園にでも行こうかと思ってたんだけど』

山本「名前も暇なのな。俺はツナんちに行こうと思ってんだけど、一緒に来るか?」


いつものごとく頭を撫でられる。


『一緒に行っていいの?』

山本「あぁ!」

『うん、行く!』

山本「そうと決まれば、さっさと行くか!」

『わわっ!!』


武くんは僕の手首を掴むと一気に走り出した。
引っ張ってくれるから楽でいいんだけど。


『(そういえばいつも手を繋ぐよね…。走りにくくないかな)』

山本「そういえば名前って足速いのな」

『速さには自信あるかな。父さんに鍛えてもらったから』

山本「へー。名前の親父ってどんな人?」

『んー。優しいかな。性格は恭くんに似てる』

山本「…ん?」

『顔は…母親似っていわれるから似てないんだけどね』

山本「ちょっとごめん。ヒバリに似ているのに優しいのか?」

『?うん』

山本「そっかι」




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