雲雀「だからって流石に早く来すぎたか…」


約束の時間よりだいぶ早く来てしまったようで、まだ一つ前の便が着いたっころだった。


雲雀「(どこかで時間つぶしてよう)」


その便から降りてきた客が、出てきた。
もともと人混みが嫌いなので、見ないように移動しようとすると、ふと聞こえた声に思い止まった。


惣「やっぱり早く着きすぎたね」

烈「恭くん来てるかしら?」

惣「こんな早く来てはいないだろ(笑)」

雲雀「(この声は…)」


懐かしい声が聞こえた方に向かう。
そこには今では珍しい着物姿の美形一家がいた。
回りの人々が老若男女問わず見とれている。

そのなかでも一際目を引く…


『どっかで時間潰してよっか
雲雀「名前!!」


僕は人目を気にせず叫んでいた。


『恭くん…?』

雲雀「(やっぱり…名前)久し振りだね」

『うん!会いたかった恭くん!!』


久し振りの幼なじみは
昔と同じく可愛くて
昔より綺麗になっていた…。


僕達は人目を気にせず抱き合った。
まるで離れ離れになった恋人のように。



=
前へ | 次へ 2/11ページ

総合ページ 19/239ページ

[戻る] [HOME]