朝起きると隣に名前はいなかった。


雲雀「朝起きるのは早いんだよね…」


その場で制服に着替え洗面所へと向かった。


雲雀「この匂い味噌汁かな…」


洗面所からリビングへと廊下を歩いていると良い匂いがただよっていた。


雲雀「ワォ(エプロンしてる)」

『おはよう恭くん!持っていくから座ってて?』


言われた通りに座っていたら目の前に並べてくれた。
ふっくら炊き上がったご飯と湯気をたてている味噌汁。焼鮭に海苔、煮物など和食好きな彼らしい純和風な朝食だった。

食べながら少し感動していると名前がエプロンを脱いで向かい側に座った。


『おいしい?口に合うかな』

雲雀「とっても。また腕を上げたんだね」

『まぁ六年もたったしね。あ、お弁当作ったんだけど持ってく?おかずここにあるのとあんまし変わんないけど』

雲雀「お弁当作ってくれたの!?持ってくよ。ありがとう(愛妻弁当…本物の奥さんみたいだね)」


雲雀は本格的に夫婦なシチュエーションに幸せを感じていた。


雲雀「それじゃあ委員会あるから先にいくね。今日は風紀委員が抜き打ちで張ってるから…」


『抜き打ちなら言っちゃいけないでしょι』

雲雀「名前にその気がなくても時々服が乱れてるからね。」


そう言って名前のネクタイを閉め直した。


『ありがと恭くん』

雲雀「(本当は妻が直すんだけどね)」

『行ってらっしゃい!』

雲雀「…(ニヤリ)行ってきます」

チュッ

『っ///』


キスをした頬に手を当てて赤面している名前を満足そうに見て雲雀は玄関を出ていった。


『恭くんこそ昔の癖直ってないじゃんか///』


朝食を片付け洗濯物を干してから家を出てゴミ出しをし学校へと向かった。



『おはようございます』

「「「あら、おはよう///(キャーv可愛い子!!)」」」


途中井戸端会議をしていた奥様方に挨拶をしたら皆手を振ってくれた。


『なんかすれ違う人みんな顔が赤いけど風邪でも流行ってるのかな』




=
前へ | 次へ 2/10ページ

総合ページ 30/239ページ

[戻る] [HOME]