変わらない=牛柄な君
「えぐっうぐっ」
どこからか子供の泣き声とそれをあやす男の子の声が聞こえてきた。
気になって足を速めると川原でツナくんと小さな牛のような子が座っていた。
ツナ「(何でオレがこいつの面倒見なくちゃなんねーんだよ…
全然泣きやまねーしこれじゃオレが泣かしたみてーじゃん…)」
『ツナくん?そのこどうしたの?』
「名前!え…えっと実は…」
ツナくんが言うにはリボーンくんを暗殺しに来て相手にされず逆にやられ返されて泣いてしまったらしい。
ランボ「えっえっう…えぐ…」
ツナ「ん〜ιアメ玉が好物だって言ってたからあれば気を紛らわせれるんだけど」
『アメ?ブドウでよかったらあるけど食べる?』
コクッ
その子は頷いてすぐに飴玉を口にふくんだ。
ランボ「ラ…ランボの夢はボヴィーノファミリーのボスになって…グス
全人類をひざまずかせること…」
ツナ「(泣きながらすごいこと言ってるよこの子―――!!!)」
『大きな夢だね』
ツナ「(普通に返したー!?)」
ランボ「でもそーなるには超一流のヒットマンリボーンを倒せってボスにいわれた…」
ツナ「(あいつ超一流なの?)」
『(目標も高いなあι)』
ツナ「そーいやおまえ本当にリボーンと会ったことあんのか?」
ランボ「ある!」
良かった泣き止んだみたい。いつのまにか僕の膝に乗ってアメをコロコロと転がしていた。
ランボ「はじめてボスにバーにつれてってもらったときおいつがカウンターにすわっていたんだ。オレっちたちは初対面なのにいろんな話をしたんだ。ランボは大好物のブドウを食べながら…
リボーンは鼻でガムをふくらませてた」
ツナ「(それ寝てるよ!!!)」
鼻でガムか。リボーンくん見た目じゃ寝てるかどうかわからないからねι。
ツナ「さ…さーって泣きやんだしオレ帰るわもーメシだし」
『僕もご飯作らなきゃ』
ガシッ
『あれ?』
立ち上がろうとしたらランボくんがしっかり張り付いていて少し剥がそうと力を入れてもなかなかはがれない。あんまり無理してはがすのも可哀想だしな…。
ツナ「いっ!はなせってー!!名前が迷惑だろ!」
ぎゅううう
ツナ「(げげ!名前好かれちゃった?)」
『どうしよう。僕の家に来る?』
ツナ「なっ、駄目だよ!もとはこっちのせいなのに名前と幼馴染の人に迷惑をかけるなんて。とりあえず家に一度来てくれない?」
そんなわけでランボくんを抱っこしたままツナくんの家による事にした。
『(あとで恭くんに連絡しないと)』
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