はやく夜に
クロロ「今夜の二時、取引開始ととともにお宝をかっさらう」
ウボー「邪魔なやつは殺っていいのか」
クロロ「あぁ、構わない」
よっしゃーーー! と叫ぶ声がアジトに響く。
その隣ではノブナガとフィンクスが両手で耳をふさいでいる。
マチ「で、誰で行くんだい?」
クロロ「マチとフェイタンで先に潜伏。
合図とともに俺達と合流し、ノブナガとウボーは入り口で暴れて外の警備員を集めてくれ。
中の警備は俺とフランクリン、パクノダでいく」
シズク「私たちは留守番だね」
シャル「それじゃ、九時までには館内の地図を調べておくよ。
必要はないと思うけどね、マチとフェイタンには覚えておいてもらわないと」
そういうとシャルはパソコンへと向かい、
二人も後ろへついていった。
ウボー「団長!警備にやり手の念能力者はいそうか?」
クロロ「雇われハンターが30人。
のち、念能力者は10人程度 だろう。
どれも期待は出来ないがな」
クロロの言葉にウボーががっかりしているとシャルが何かを見つけたらしい。
シャル「団長!」
クロロ「なんだシャル?」
シャル「表にまぎれて“蜘蛛の耳飾り”も取引されるらしい」
マチ「なんだい?それ」
パクノダ「どっかの部族が使ってた儀式用の宝石で作られたイヤリングね」
シャル「もともと国の所有物で持ち出し不可だったけど、数年前から行方不明。
裏でいくつものアクセサリーに変えられたって噂。
事実こうして裏で回り始めたからコレクターは必死で集めてるようだね」
フィン「蜘蛛か、ついでに盗っておくか?」
フィンクスが笑いながらパソコンの画面を見る。
クロロ「・・・いや、それはいい」
シャル「そう?」
フィン「何でだよ、盗っときゃいいのに」
フェイ「お前バカか、要らないもの盗ても意味ないね」
フィン「んだと!?#」
マチ「うるさいよ、フェイタンの言うとおりいらないものも盗る必要はないだろ」
フィン「そうだけどよぉ」
シズク「盗っちゃえるものは盗っちゃえば?」
ウボー「そこまで珍しいのか?その蜘蛛の〜ってやつ」
シャル「その儀式用の石自体にいろいろ噂があるからね、
今まで門外不出だったから誰も見た事がないってされているし」
ウボー「?何で団長はいらないんだ?
今までだって宝石目当てに盗りに行ったことあったじゃねぇか」
クロロ「…少し、心当たりがある事があってな」
マチ「心当たり?」
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