クドゥズ美術館。


世界的な絵画や銅像など
輸入を中心とした美術品を取り扱っている。

表では慈善事業とし子供やお年寄りに入場料無料で提供しているが…
入れるのは限られた学校の生徒や貴族の者たちだけである。

ようは富豪同士の暇つぶしなわけだが、
そのルートを利用し、
裏では盗品の宝石や絵画も集めたり、売り払い稼いでいる。

ときには美術品にまきれこませ武器や薬等も扱っている。



クロロ「そこで、今回は表で取引される“白龍の鬣”“聖劉の首飾り”そして“異隆の縦爪”だ。
どれも幻獣を使った未発表のものらしい」


町外れのある廃墟に、クロロ達幻影旅団は集まっていた。
もっとも、メンバー全員ではないようだ。


シャル「あれ?“壟墓の障”はいいの?
今回やっと発見された幻の書物って取引される中に入っているけど…」


団長が前から ほしがっていたでしょ?
とシャルが問う。


クロロ「あぁ…それはもう読んだ」

「「「「!?」」」」

マチ「読んだって…現在確認されているだけでも二冊だろ?」

シャル「その二冊が今回取引されるんだよ!?」

ウボー「なんだ、いつの間に先に取りに行ってんだよー」


盗んだ覚えのないものをすでに団長が入手していたことに驚く。
ウボーが気にせずガハガハと笑う。


クロロ「盗んではいないな…」

マチ「もしかして、行きつけの図書館ってところか?」


クロロは何も言わず少し微笑むだけだった。
図書館に何かいいものでもあったのか、
それともそこまでお気に入りなのか。

その嬉しそうな顔をマチは不思議に思うとともに興味を持った。


フェイタン「今度盗み行くか?」

クロロ「いや、あそこなら何時でも行ける。
わざわざ盗み出さなくてもいいだろう」


それもそうかということで皆納得したようで、
じいさんは襲われずに済んだようだ。




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