※ぐだ双子世界線
カルデア職員
あまあま要素はなし、ただ主人公が荒ぶるだけ(?)
「ドクター今何時ですかね」
「あっはっはっ、もうすぐ4時だね」
「ふぁーついに今日で4徹目ですよ、最新記録。すごい」
管制室のモニターから目を離さずにカラカラと笑うと辺りからも乾いた笑いが聞こえた。いやぁ、皆さんお疲れ様です。
ここは標高6000mの雪山に設立されている人類継続保障機関カルデアという。現在は人類が焼却されると言う前代未聞の危機に迫っており人類最後のマスターで、唯一この人類焼却を覆すことが出来る可能性を持った子が藤丸くんと立香ちゃん。2人の双子しかこの人類を救える人間が居ないのだ
「なまえそろそろ休んだらどうだい?」
「嫌ですよ、ドクターが休んでくださいな」
2人の子供が頑張っている中私のような1職員の大人が呑気に寝ているわけにはいかず、ずっと管制室から離れずにいた。もうズッ友だょ!状態だ(?)周りも2徹目の職員ばかりで、自身と交代するはずだった同僚が精神的に危ういので図太い自分が引き続き行っているのだ。
しょうがないよね。人員不足なんだから()
今は特異点から無事に帰還しいつもより落ち着いているが、次の特異点を見つける作業に入り忙しい。
英霊召喚に応じてくれたキッチンカルデアのメンバーであるエミヤさんやブーディカさんからの差し入れやコーヒー、飲み物を頂いたりして皆が管制室にこもりきって居る。衛生上の問題はちゃんとシャワーを浴びているので清潔だ。そこの所は安心してほしい
「ふぇえぇええ終わらない…い"!?」
管制室の操作を休むこと無く続けていると突然腰周りに圧迫感を感じ見ると誰かの逞しい腕が回っており、まさか…!と後ろを振り向くと案の定青い髪が見えた
「うぇっへい!?クー・フーリンさんん!?」
「よぉ」
「ちょっとドクター!!あの双子達にちくりましたね!!!」
「僕が悪いのかい!?」
「はーーなーーしーーてーー!」
「すまねぇな、マスターからの命令だ」
にしては随分と楽しそうに笑ってますねぇ…という言葉は飲み込みじとりとした瞳をアイルランドの光の御子クー・フーリンに向けた。カルデアにはクー・フーリンはクー・フーリンでもランサーとプロトランサー、キャスターにオルタが居るが立香ちゃんのサーヴァントであるキャスタークラスのクー・フーリンさん基キャスニキさんが立香ちゃんの命令で主に、休まない私を休ませるためにこうやって定期的に捕まえにあらわれる。クーフーリンのゲシュタルト崩壊である。
ひぇえぇ、私は休んでる暇なんてないんじゃぁ〜!!と足をじたばたさせるが効果なし。むしろ笑みを深めて歯をのぞかせている。やだやだ私はまだ仕事すりゅ…と騒ぐ私だがキャスニキさんに小脇に抱かれて自室へと運ばれて行く。
そしていつもの通り自室のベットへと押し込まれた私は固まる。だってキャスニキさんがベットの淵に座ってじっと顔を見つめてくるのだから。いつもならさっさと帰ってますよね!!帰ってくれ
目を合わせるな顔がいいな!ちくしょう!
「えっと」
「まァなんだ、さっき逃げようとした罰ってことで大人しくしておけよ?」
「ひぇっ…顔がいい…(2回目)」
ぐいっと近付けられた顔に本音がつい漏れる。そもそ逃げ出そうとしたと言ってもそこまで大したことはしていない。ただちょーっとトイレに行ってバックレようかなぁって。それに何故気づいたのだろうか。普通に怖い、更には顔が良すぎる(3回目)
「マスターも藤丸も心配してたぞ。なまえがまたぶっ倒れたらどうしよう〜!ってな」
「だって」
「だってじゃねェよ。少し経ったら起こしてやっから今は眠りな」
かなり不服だがキャスニキさんの撫でてくれる手が暖かくて、優しくて、段々と瞼が重くなり完全に瞳を閉じた。
「ゆっくり休めよ、なまえ」
目を閉じる寸前に唇に何かがあたった気がするけれど多分気のせいだろうともはや睡眠ではなく気絶をするような形で意識が沈んでいくのであった。