サーヴァントの召喚サークルがくるくる回る中で、銀色だったカードはばちっと光が走り途端に金色のカードに変わった。藤丸がわぁ!っと目の前の金演出に歓喜の声を上げるとその光は弾け姿を現した先には黒髪褐色の乙女
「サーヴァント、アーチャー。此度聖杯戦争に参上できたことを嬉しく思います。兄弟と共に戦を出来れば…良いのですけれどきっと無理ですわね」
ふわりふわりと少女のようなあどけない笑みを浮かべたかと思えば憂うような表情を浮かべふぅっと息を零す姿は情欲を煽られる。藤丸は美しい女を前にぶわりと頬を紅潮させた
「貴方様がマスターでいらっしゃいますね?」
「は、はい!」
「ふふ、可愛らしいお方だこと…。それではあなたのサーヴァントとして尽力させて頂きますわ」
「は、わ…よろしくお願いします…」
ふしゅ〜と奇妙な音を立ててふらりとふらつく藤丸に傍らにいたメガネをかけた少女が「先輩ーーーーっ!!」と嘆く茶番が繰り広げられるのであった
◇ ◇ ◇
こほん、と咳をし息を整えた青色の瞳を持つ少年が背筋をぴんっと伸ばす。
「改めて、俺は藤丸立香。よろしくお願いします」
「そう畏まらなくてもよろしいのですよ?マスター」
小さく笑みを零すと困ったように頬を掻く