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最近どうにも、シノの様子がおかしいらしいと相談を持ちかけてきたのはトントンであった。
相談を受けたエーミールは読んでいた分厚い本に栞を挟んでからパタンと閉じ、詳しく説明して頂けますか、と丁寧な口調で言った。


「実はな、俺は実際体験してないからわからんのやけど三人がな......」


そう言ってトントンはまず、最初に自身に悩みを打ち明けてきた総統との会話を思い出した。


「トントン......俺、シノに嫌われてんのかな......」


「は??」


書記長室にて。珍しく落ち込んだ様子でソファにもたれかかったグルッペンに、トントンは溜息を一つ漏らしながら正面のローテーブルに彼用のマグカップを置いた。中身は甘ったるいココアである。


「で、何やねん突然入ってきたと思ったら、シノに嫌われたって」


「聞いてよちょっと〜」


「ド低音ボイスで言う台詞ちゃうで」


笑って誤魔化そうとするグルッペンだが、少し落ち込んでいるように見えて此れは重傷だなと心中苦笑した。
グルッペンの正面の席に座ったトントンは、それで、と彼に話をするように促す。彼は小さく頷いて事の経緯を話し始めた。


「何時も通り、ちゃんと御遣いが出来たから頭を撫でてやろうとしたら、嫌って言って逃げられた……」


「マジかよ。其れはアンタでも落ち込むわけや」


此の会話をそっくり其の侭エーミールに伝えたトントンは、エーミールの様子を伺ったが、ふむ、と悩む素振りを一つするだけでピンと来ていないようだったので今度は二人目の相談者との会話をエーミールに伝える事にした。
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