Epilogue
「いつの間にか疎遠になって会えなくなっても、私はずっとぐるくんの事忘れられなかった。初めて喋った日のことも、初めてピアノを聞いた時のことも、初めて二人で作曲した時のことも全部全部思い出せる。でも誰もぐるくんの連絡先なんて知らないし同窓会にも出ないって言うからもう一生会えないんだと思ってた。……でもね、いい案を思い付いたの。
私が歌手として有名になればいつかどこかでぐるくんが見つけてくれるかもしれないって。そうしたらまた、会えるかもしれないって!」
「……そりゃあ、最高の作戦だったな」
「あは、引っ掛かった!」
「ははっ、まんまとな!」
まるで昔に戻ったみたいに、20年なんて時間をも忘れさせるような幸せな時間。
「ね、この後時間ある? ご飯食べに行こうよ。あと連絡先教えて?」
「いいぞ。俺車だから乗ってけ」
「うん! 何処食べに行こっか」
──10年後、その公園に二人はもう訪れることはない。
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