新しい季節、それは物事の始まりとなる。
周りは新しいクラス割りから自分の名前を見つけて一喜一憂している。
私は、散々だった去年より、少しでもマシになってくれればいいな。ってぐらい。
友達いないし、部活も委員会も…まあ委員会には入ってるけど、とにかく同じ学年だけじゃなくて上とも繋がり持ってないから多分新入生とも関わらないんだろうな。
*
そう思っていたんだけど…
「なぁ、お前なんて名前?俺は木兎光太郎!!バレー部じゃ全国5本指に入るスパイカーなんだ!!」
一体なんなんだこのミミズクみたいな頭の人。とにかくうるさいしでかい。
なんで学年中でよくない噂流されてる私に話かけてくるの。私は友達とか要らないから変に危害加えられないように目立たないように生活したいのに。
「なあなあなんで無視するんだよー。一年間隣なんだし最初から無視しないでくれよー」
「ああもう!!木刀さんだか知らないけど、私みたいにビッチとか言われてるような人間なんかに話しかけない方がいいんじゃないですか?!」
ああ、つい声をあらげてしまった。
「なんだよ、ビッチだかなんだか知らねえけどそんなのちゃんと話してみねえと分からねえだろ!!あと俺は木兎だから!!」
「ごめん…木兎君ね。私はみょうじ」
「みょうじ、な。よろしく」
隣のミミズク頭はニカッと笑った。
「私はよろしくしたくないわ」
「つれないなー」
ごめんね、せっかく話かけてくれたのに。私なんかといるとあなたにも危害が加えられそうで恐い。
せっかく話かけてくれた優しさに思わず涙が出そうだったから、急いで教室を出た。
*
「なあ木兎、お前さっき話かけてたやつ誰か知ってるか?」
「ん?みょうじだろ?」
「違う、そうじゃない。あいつ何人もの彼氏がいて、誰とでもセックスするようなビッチだって有名だぜ」
「へー」
「反応薄いな」
「さっき話した時はそんなんじゃなかったけどな」
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