7(完)


その日のゲストは、葦名雄大と一色瞳の同じ事務所の同じモデル上がりの俳優二人だった。
「俺、結構愛妻家って言われてますけど、一色さんだって奥さんのこと尊敬してるくらい愛してるんですよ?」
楽屋で聞かされるのは、惚気ばっかりです、と葦名が言えば、バカッ!と一色があわてる。その様子すらお茶の間の団欒に使われそうな雰囲気で楽しげである。
「奥様を尊敬している?えっ、何で?」
MCが葦名の言葉を拾って一色に突っ込んだ質問をかける。
一色は、えぇ、それ聞いちゃいます?と顔を隠しながら言った。そんなに恥ずかしいことだろうか?
「あー、モデルって大抵旬が短くて、年取っても成功する人なんて一握りくらいで、後は大体俳優になったり、他の仕事探したりする門なんですけど」
俺やこいつみたいに、と一色は自分と葦名をさして言う。
「妻は、そのモデルが生きがいで、これしか出来ないからって今でも頑張って仕事してます。その一握りの中に、妻は残ってしがみついているんですよ。それを、尊敬せずにどうしろって言うんですか」
と恥ずかしげに笑った一色。テレビの前、それを聞いていた彼は一人で涙を流した。
そんな言葉、聴いたこと無かったからだ。
最後に、そのテレビは彼らが今度主演を勤めるドラマの宣伝をして終わった。たった30分、されど30分の間、ずっと一緒に居るはずなのに、テレビの中の一色から目が話せなかった。

とある雑誌のモデルに質問!のコーナーでは、飛鳥が見開きで写っていた。

Q.最近、ご結婚されたそうですね。おめでとうございます。ご主人はどんな方ですか?
A.ありがとうございます。旦那、ですか(照)えっと、第一印象は気に食わない奴、と言うか……とにかく負けたくなかった相手ですね。どんな……とにかく気に食わないアルファです。

そんな欄に、誰もが笑みをこぼしたり、笑ったり。そうして、見ながら飛鳥が一切話そうとしなかった結婚記者会見を思い出したりしていた。

Q.ご主人をどう思っていますか?
A.あいつは、俺のことを尊敬してくれてるって前テレビで言ってました。俺にしたら、あいつの方が凄い奴だと思う。アルファでもその力に奢ることなく努力したから今のあいつの地位があるわけで、あいつは凄いって思ってるよ。ムカつくけど(笑)

END


何だろう?書き方変えてみたけど、読みにくいかもなぁこれ。
書き直す気は起きないけど。

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