仕方ないな、と笑う君の笑顔が好きです。


陽の曲はあまり聞いた事は有りませんが、カッキーの曲は聞くので、ちょっと切ない感じです……。
葵新♀←朏←陽♀って感じで、泣いている陽が隼に慰められている場面が見たかった。
いつも、隼に突っ込みを入れている陽だけど、こういう時、一番に頼るのが隼だと私が美味しい。隼に甘える陽が美味しい。
ちなみに、始隼♀は正義だと思う。始隼♀は夫婦。グラビ、プロセラのリーダーと言う立ち位置だけれども、本人たちはアイドルではなく、歌手。
仕方ないなぁ、と言うように笑う陽君大好きだよ。

受け女体化です。

と言うねつ造を含んでます。読んだ後の苦情は受け付けません。

未完成です、朏さん出てきてません。












「おかえり、陽……どうしたの?」

俯いて、雨に濡れた格好で帰ってきた陽。こういう日は、帰ってきたらさっさと自室に行ってシャワーを浴びるのに、今日はとてもゆったりとした動きで、ぼんやりしているように見える。
他のメンバーは、まだ仕事で帰って来ていない。外の雨はそれほどに強いのか、と思ってしまう。
陽は、普段の明るさも何もなく、隼の側を通り過ぎようとする。その陽の腕を掴んで引き留めた。

「陽?」

心配そうに覗き込んだ陽の顔は、無表情に近くて、隼はおやおや?と少しだけ驚いてしまう。
とりあえず、陽をシャワールームに押し込んで、出て来るのを待った。
出て来た陽に淹れたての紅茶を用意する。
共通ルームのソファーに座った陽は、肩にバスタオルをかけて、隼から受け取った紅茶のカップを持ったままぼんやりとしている。
隣に座った隼は、陽の頭を撫でながら、ゆっくりと陽が話し出すのを待つ。

「……なぁ、隼」
「なぁに?」
「どうして、私ってこうなのかな?」

気が付いた時には、陽は涙を流し始めていた。

「どうして、いつも、いつも……私は、好きでこんな外見に産まれて来たわけじゃないのに……」
「うん」
「私が好きになる人は、私みたいな派手なのより、夜や新みたいな大人しい、かわいい子が好きなの……どうして?どうして、私を好きになってくれないの?」
「陽……」

隼は、陽の持っていたカップを受け取り、テーブルへと置き、陽を抱きしめた。
ボロボロと、陽の涙が溢れる。
そんな陽を隼は抱きしめ、なだめる様に背を撫でる。

「ずるいよ……どうして、私じゃないの!?」

ひっく、ひっく、と泣き出してしまった陽を、ただ隼は何も言わず抱きしめてなだめる。
抱き着いてきて、派手に泣き出した陽に、隼は何も言わない。
何があったか、どうしたのか、隼にだって分からない事は有る。けれど、今陽は隼の言葉が欲しいわけではなく、ただ、隼に聞いてほしいだけなんだと分かっているから。

泣いていた陽の体が、ずっしりと重たくなったと思っていたら、共有ルームの階段を上ってくる音がする。

「隼、いるのか?……陽?」

グラビの共有ルームから上がってきた始に、隼はしぃーっと人差し指を口に当てる。
分かっている、と言うように始は一つ頷きを返す。
側に来た始は、陽の頭を撫でて、お疲れ、とささやく。
隼はそんな始の行動を見て、クスクスと小さく笑う。
嫉妬しないわけではないけれど、そんな始のやさしさだって隼は好きなのだ。
始が陽の上から、小さめの毛布を掛けてくれる。
ありがと、と隼が言えば、どういたしまして、と笑いあう。

陽が寝ている事もあり、始が返ってきたメンバーの出迎えをしてくれた。
陽がボソボソと呼ぶその名前に、苦笑いを一つ零しながら、隼は陽の頭をゆっくりと撫でている。

「大丈夫、大丈夫だよ、陽……私は、君が素敵な女の子だって知ってるもの」

陽が、見た目にコンプレックスを持っている事は知っていた。
たまに、こうして爆発してしまう事も。そういう時、陽が頼るのは他の誰でもなく、幼馴染の夜ですらなく、隼なのだ。
何故、と陽は言ったことは無いが、安心するのだろう。

海や郁が帰ってきて、少しにぎやかになりかけたところを、始が止め、理由を聞くとこっそりと陽に会いに来た。
陽は、プロセラで愛されている。陽がどんな女の子か、プロセラではちゃんとわかっている。けれど、その見た目と言動から、真逆に取られることは多々あるのだ。
酷い時には名指しで、ビッチ、なんて言われたりもする。その度に憤りを感じざるを得ないが、困ったように笑う陽が止めるから、問題が起こる事が無いのだ。
たまに、プロデューサーなどにも絡まれたりする。そんな時は、プロセラのメンバーが自然に側に行ってその話を蹴り飛ばす。
陽だって本当は、傷つきやすいお姫様なのに。

「あの、隼さん」

夜が返ってきて、泣き疲れて眠ってしまっている陽を見て、驚く。

「んー?どうかしたかな?」
「あの、陽は……」

夜のその一言に、隼はゆっくりと首を横に振った。
夜は、息を飲み、そして泣きそうに顔を歪めながら、苦しそうに息を吐いた。

「私は陽から何も聞いてないよ」
「……あの、今回の舞台の事で」
「ストップ、よーる」

しぃ、と言うように夜の口にぷにっと隼の人差し指があてられる。
驚いて目を見開く夜に、隼はクスッと笑う。

「何があったか、は陽から聞くよ。陽もその方が良いと思うんだ。だからね、夜。夜は、陽が起きた時のために、陽の好きなものを作ってあげていて」

ねっ?と隼が笑うと、少し間を開けて、夜ははい、と答えた。

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