チョコレート

日本語「チョコレート」の語源は英語
WchocolateWこの英単語自体はスペイン語のチョコラテに由来する。
スペイン人は、16世紀後半にチョコラトルという言葉を使い始めており、16世紀末のイエズス会士ホセ・デ・アコスタの時代にはチョコラテと呼ばれるようになった。
チョコラテの語源についてはさまざまな説が存在しますが、いずれも決定的なものではない。
最も多く引用される説は、アステカ民族の言葉であるナワトル語のxocolatlショコラトルが変化したとする説。
xococ は「酸味」、atl は「水」や「飲み物」をそれぞれ表す。
別の説としては、サンタマリアはマヤ語で「熱い」を表すchokolチョコル とナワトル語のアトル(atl)を組み合わせた造語が語源だとしている。


日本にチョコレートが渡ってきたのはいつか?
日本に残されているチョコレートに関する最古の文献は、江戸時代のものだといわれています。
日本チョコレート・ココア協会によれば、オランダと中国との交易があった長崎に記録が残されているそうです。その史料には、長崎の寄合町の遊女が、出島のオランダ人からもらって届け出たWしょくらあとWという記述があり、これが記録に残された日本で最初のチョコレートといわれています。
当時、チョコレートは異国の不思議な食べ物として珍重されていました。


チョコレートが販売され始めたのは明治時代
その後、日本で初めてチョコレートが製造・販売されるようになったのは、明治時代になってからのことでした。
東京で『風月堂』というお店で、米津松蔵という人が、ヨーロッパの菓子職人を用いてチョコレートの製造をスタートさせたのです。
販売時には、チョコレートに漢字が当てられW貯古齢糖ちょこれいとWと表示されていたそうです。
しかし、まだまだこの頃は、チョコレートは一般庶民にとっては高級品。非常に高価だったことから、あまり普及しませんでした。


大正時代に製造が発展。チョコレートが庶民に
大正時代になると、チョコレートの製造が発展し、工業生産がスタートしました。森永製菓や明治製菓を筆頭に行われ、カカオ豆からチョコレートを製造するチョコレート産業が成長しはじめます。
第二次世界大戦の時期に、カカオ豆の輸入がストップしたことでチョコレートの製造も一時中断されました。
戦後、1950年に輸入が解禁になり、製造が再スタートしました。
今では、色々な種類のチョコレートが製造・販売されるようになりました。



チョコレートを初めて食べた日本はだれ?
一説によると支倉常長と言われています。
1617年にメキシコ(当時はヌエバ・エスパーニャ)に渡った際に、ビスケット・パン・コーヒー・金平糖・キャラメルなどの菓子とともに、薬用としてのチョコレートを味わったのだとされる。