月とうさぎ

1.平安時代の『月とうさぎ』の物語

 平安時代今昔物語と言う『月とうさぎ』の物語があります。
この物語の元はインドの仏教説話『ジャータカ神話(前世の物語)』とされています。
日本では、この『月とうさぎ』伝説として古くから語り継がれている。
 どのようなお話しかと言うと……



昔、あるとこに、うさぎ、きつね、さるが仲良く暮らしていました。



 3匹はいつも『自分たちが獣なのは、前世で何か悪いことをしたからでは。ならば、今から人の役に立つことをしよう。』と考えて過ごしていました。
 ある日、彼らのことを知った神様(お釈様・帝釈様)が彼らがどのような善い行いをするのか試してみることにしました。
 神様は、お腹を空かせた老人の姿になって3匹の前に現れたのです。



 3匹は、どうにかして老人を助けようと必死になって食べもを探しました。
 さるは、木に登り木の実を採り、老人に捧げました。
 きつねは、川で魚を捕り、老人に捧げました。
 しかし、うさぎは、さるのように木に登ることができません。また、きつねのように川で魚を捕ることもできません。ただ、うろうろすることしかできませんでした。何もしてあげれないと思った、うさぎは、何としてでも老人を助けようと、老人の前で火を焚き言いました。



「何もできない私です。どうか、この身を食べて空腹を満たしてください。」と、自ら火の中に飛び飛び込んで死にました。

 その姿を見た老人は、涙を流す共に神様の姿に戻り、

「こんな優しいうさぎは、死なせてはならない。これからは、月に昇って暮らしなさい。」と、月に昇らせました。



2.月の模様(クレーター・月の海)がうさぎに。

 月の模様、クレーター部分がうさぎがお餅をついているように見えたから。
日本では、満月のことを別名で『望月(もちづき)』と言うので、それが変化して餅つきに変わったと言う説もある。
また、秋は収穫を感謝する行事でもあるから収穫したお米でお餅をついている。と思うようになったのかも知れません。



3.うさぎがお餅をついてる理由


・老人のために餅をついている。
・食べ物に困らないように餅をついている。


などの説がある。