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勢い良く引かれた腕が少し痛む。
そして見た目よりも硬い胸板に高くもない鼻が潰れヒリヒリする。
「看板変えるだけの作業にどんだけじかんかかってるんだよ?」
「すっ、済みません…!」
「ちょっとこの後の予定について考えてて…」と1人しどろもどろになりながらも説明する。
「……はぁ。もーいい。」
ぽすん、と軽く頭に手を置かれそのまま撫でられる。
「…変なやつに絡まれたのか、ってちょっと…焦った。」
そう言って先程の仏頂面から一変してふにゃりと苦笑いするその人をみて
(きゅぅーーん!)
か わ い い !!!!!
声を大にして言いたい!!!!!KAWAII!!!!!
そう思ってしまった私は悪くない。
「………おい。そこの女店員!いつまでもんな入口で突っ立ってないでとっとと料理運んでくんねー?」
「……はっ!」
気が付けば彼は既にテーブルに戻っており、オーナーが1人で料理を作っては運んでいるではないか!
「すみません!今すぐ!!」
「本当つっかえねー」何て言葉は聞こえないフリをして、オーナーに謝って運ぶのを変わる。
テーブルに運べば先程の「つかえねー」発言をした彼の頭上にタンコブが出来上がっていた。
「え!?」