エピローグ


今年のハンター試験の合格者はハンゾー、ゴン、ポックル、イルミ(ギタラクル)、クラピカ、ヒソカ、レオリオ、そして鬼灯様の8人に決まった。

ハンター試験が終わったのなら、今度はハンターという職業の説明会だ。

その説明会が始まろうとしたところ、クラピカとレオリオからキルアが不合格した事による異議が唱えられた。

いわく、キルアの行動は自らの意思ではなかった。レオリオ対ポドロの時に起きたのだから、キルアはレオリオを助けた。だから不合格になるとはレオリオの方、とのこと。

話し合いの途中。気絶していたゴンがこの場所にやってきた。ゴンはキルアの合否は置いといて、キルアに謝れとイルミに主張した。

ポックルはポックルでクラピカとヒソカが戦ってクラピカが勝ったのはおかしいと言うし、クラピカはそれなら不戦勝での合格も自然とは言えないと言う。


(合否を決めるのは協会側なのですから、受験生同士でいくら話し合っても無駄だと思うのですが)


鬼灯様はそんな事を思っていた。

さて、そんな無駄な話し合いはネテロが区切りのいいところで話に割り込み、強制的に終わらした。

そうしてようやくハンターの説明が始まった。

ハンターのライセンスがどのようなものか、どのような効力があるのか。また、再発行はしないということ。

その話が終わったら、今度は協会の規約について。

他にもどんなハンターがいるかなど、細々とした話をしてようやく説明会は終わった。


「ここにいる8名を新しくハンターとして認定いたします!」


こうして長かったハンター試験が終わった。

その場が解散になり、鬼灯様はホテルから出た。

鬼灯様は通ったのは確かにホテルの玄関だ。

けれど外を出たと思ったら、そこは鬼灯様の見慣れた地獄だった。

突然別世界に行ったのなら、帰ってくるのも突然だ。

行きと帰りで、服装と持ち物はほぼ同じ。違いをあげるとしたら、配られたハンターライセンスのみ。

不思議な経験をした鬼灯様はとりあえず技術課の人にライセンスを調べてもらおうと決めた。