灰色社会と黒の社会
戦闘方法もリングと匣、死ぬ気の炎は当たり前になり、裏社会の情勢も大きく変わった。
しかし、この変化についていけないものも多く存在した。
情報収集能力がそんなに高くなく、また、ボンゴレファミリーの味方でも敵対もしていないもの達だ。
彼らは、味方でもないから何も分からず、敵でもないから何も調べようともしなかった。
情報収集能力もないから、裏社会で何が起こってるかも分からない。
そのようなマフィア、殺し屋は裏社会の進化から取り残され、取り残されたとこにすら気付かず、表社会とやりとりしていった。
そしてそれはずっと続き、いつの日にか、裏社会は二分化されることとなる。
同じ世界に住んでるにも関わらず、表社会とは断絶され、マフィア同士でのみ争い、情報は一切洩らさない、通称黒の社会。
殺し屋、マフィアを名乗ってるのにも関わらず、黒の世界を知らず、表社会ともやりとりをする、曖昧な存在、通称灰色社会。
灰色社会の人々は、そう呼ばれていることも知らない。
表社会の人々も、灰色社会の全てが裏社会だと思ってる。
黒の社会を知ってるのは、そこに身を置く者のみだ。
そうして二分化された裏社会は、再び統一される事はなく、ついには完全に分かれたのだった。
そんな中、表社会、灰色社会、黒の社会、全ての世界を激震させた事件が起こった。
月が爆発し、三日月になったのである。
その事件を解決するのは、どの社会も大きな課題となった。
表社会は全世界の政府が協力し、100億円という多大な賞金をだし、灰色社会は爆発させた犯人を殺そうと必死になった。
そして、黒の社会は………
某国某所
「
「クフフ。フラン、貴方に任務を持ってきました」
「ミーの所属は、ヴァリアーなんですけどー、なんで
「極秘の潜入任務なんですよ。貴方には椚ヶ丘中学校の生徒として潜入してもらいます」
「
「うるさいです」
「ゲロッ。もー痛いじゃないですかー」
「はぁ、仕方のない子ですね。フラン、貴方学校に行ったことないですよね?それに憂いた沢田綱吉がフランをこの任務に選んだのですよ。それに、貴方なら幻術を使わなくても、その見た目なら中学校でも通じます。これはもう決定事項なので、貴方に拒否権はありません」
「今ミーが学校に行ったとしても、今更過ぎません?まぁ行くしかないんでしょーけど。それで、ミーは何をすればいいんですか?」
「この間月を爆発させたという犯人が、3月になったら今度は地球を爆発させると言い、今は何故か3-Eで担任をしています。そして、生徒に暗殺技術を教えているだとか。貴方はただ、それ監視するだけでいいですよ。もし3-Eの生徒達が犯人を殺害できなかった、または絶対に不可能だという場合のみ、ボンゴレが勢力をあげて殺害します」
「今殺せるなら殺せばいいのに、なかなかめんどくさいことしますねー。わかりました。いつから行けばいいですかー?」
「では、明日からでお願いします」
「今それ
「クフフフ。行きなさい」