「何処へ向かっているのかしら?」
アリシアは馬車の窓から外の景色を眺めて呟いた。
「そんなのどうでもいいわ」
アイスも景色を眺めながら言う。
そんな2人の様子をクレールは黙って見ている。
「えーっと…どうやらおもちゃの国へ向かっているみたいですよ」
ルミエールが手帖を見ながらそう言った。
「おもちゃの国?」
アリシアが首をかしげる。
「不思議の世界中のおもちゃを作っている国よ…。学校で教わらなかった?」
アイスが呆れて言う。
相変わらず視線は窓の外だ。
「…」
「もしかしてあなた、授業中に居眠りでもしてるの?」
アイスがアリシアの顔を見て言う。
「ど、どうしてわかったの…?」
「呆れた…はぁ…貴女の態度でわかったのよ…」
アリシアは俯いてしまった。
「まあまあアイスお嬢様、それくらいにしてはどうですか?アリシア様は学校が終わった後、毎日プリンセスレッスンを受けているようですし…」
アリシアをなぜかルミエールが庇う。
ただしルミエール自身は庇ったつもりはなく、険悪な雰囲気が苦手なので止めようとしただけだった。
その様子にアイスは面白くなさそうに視線をまた窓の外へと戻した。
(私の付き人のくせに…)
暫く沈黙が続いたがクレールが口を開いた。
「…もうすぐ着きますよ、おもちゃの国に」
「本当!?」
アリシアはそういうと窓を見た。
そして目を輝かせた。
「あれが…おもちゃの国なのね…!」
アリシアの表情が笑顔に変わった。

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