「っはぁ〜……」
ドキドキした。
色々な緊張の糸をほぐすように、ゆっくりと息を吐き出した。
あれから先輩が案内してくれて、わたしは今部室の隣の練習室に座っている。
「……隣、座ってもいい?」
少し落ち着いていると、鈴のような透きとおった声が鼓膜を揺さぶる。
「ど、うぞ……!」
「ありがとう」
その子はふんわり微笑むとサラサラの髪を耳にかけて隣に座った。
「わたし、小田さくらです」
「あ、えと、名嶋香波です」
「香波ちゃん。よろしくね」
……なんていうか、落ち着きがあるというか、……一緒にいるとすごく心地良い。名前の通り、桜の花のような子だ。
「実はわたし、内部生で。中等部の時から憧れてたの」
「そうだったんだ……!わたしは定期公演でモー娘を知って」
ハロプロ学園は中高一貫校で、高等部は内部生と外部生が半々ってところだ。
中等部は原則芸能活動はせず、育成コースをとれるくらいだ。
「少しなら香波ちゃんの役にたてると思うな。困ったことがあったら言ってね。これから、一緒に頑張ろ!」
「ありがとう……!心強い……」
それからもさくらちゃんと話が弾み、そんなうちに集合時間がきたみたいだった。
「新入生のみなさん。
長らくお待たせしました。モーニング娘。へようこそ!」
「……った、高橋愛さん……」
小声で思わず名前を口に出してしまった。
すごい、こんな目の前にいるなんて。
テレビで見るよりも何倍もオーラがすごい。
「モーニング娘。リーダーの高橋愛です。これからよろしくね。
今から、モー娘について説明して、それが終わったら入部届けとかを書いてもらいます。
それから身体測定をします。衣装作りとかに必要だからね。で、できれば簡単に声を聴いて……って感じかな」
この辺説明要素がとても多くなってしまうかもです……!すみません
長いのですが、読んでいただければこの後の話も理解しやすくなると思うので……