知ったこっちゃない

集会が終わったあと、一旦自由時間があるためみんな体育館から出ていった。それは私たちも同じで。とりあえず荷物を置きに行こうと合宿所の方に向かった。マネージャーと選手の部屋は離れているため途中3人と別れ、用意されている部屋に荷物を置きに行く。その時に陽泉や誠凛のカントクさん、桐皇のマネージャーさんに挨拶をした。みんなスタイルいいし綺麗で悲しくなった。悲しみにくれながらみんなと合流しようと思い、選手の部屋の方に向かっていると後ろから名前を呼ばれた。

「名前」
「……げっ」
「久々に会ったのにその態度は酷くない?俺でも傷付くよ」

声だけで誰か分かったので無視しようかなと思ったけど、それはあとが怖いのでゆっくりと振り返った。そこには予想通りに私の幼馴染が居た。名を瀬戸健太郎。あのオレら他人の不幸は蜜の味チームの1人である。傷付くなんて言いながら口角を上げてるの意味わからん。

「え、てか1人?他の霧崎のメン「まだ部屋で荷解きしてるよ」……さいですか」

相変わらず人のセリフにセリフを被せてくるのはなおってない様だ。本当にコレはイラッとくるし中学の時これがキッカケで何度も喧嘩したことがある。それなりにお互いボコッた気がする。健太郎は私を女と思って無いんだろうな。このくそホクロスイッチめ……ぐっ。

「あっれぇ、もしかして名前ちゃんじゃーん!」
「こんにちは原くんそしてさよなら原くん」
「いや逃がさないから」
「ああああ!クソ!ボケ離せハゲ!」
「俺の事見えてる?」
「お前にだけは言われたくねえよ!」

健太郎のホクロをポチッとしようとした所で後ろからギュッと抱きしめられた。というか首を絞められてる。こんな事をするのはきまって原くんか原くんか原くんである。私を年上だと思ってないよね。さすがっス霧崎第一。原くんの後ろには相変わらず目の死んでる古橋くん、変な眉毛をした花宮くん。比較的まともな人間な山崎くんと松本くん。みんな目が合ったけど誰一人として助けてくれないどころかスルーしやがった。 まじ覚えとけよ、お前らの飯だけ不味くしてやるからな!バァカ!!!!



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