1 フロリダのマイアミ・ビーチは世界有数の観光スポットだ。美しい海岸はいつも人で賑わっている。 海洋学者の空条承太郎もマイアミ・ビーチを訪れていたが、もちろん彼は観光目的ではない。 れっきとした研究目的だ。 今回は海の中を撮影するため、スキューバダイビングのインストラクターに協力を依頼していた。 「今日は宜しくお願いします!」 それがマリア・スミス。承太郎と同い年の女性で、今回珊瑚礁を案内してくれる。 「それでは空条さん、お話していた珊瑚礁にご案内します」 「よろしく頼む」 承太郎も潜水の資格は有しているものの、観光客に周辺の海を案内するインストラクターは地理に明るく、承太郎の望む場所へ的確に案内してくれる。馴れない場所で調査をする時、地元の人間に協力を頼むのは基本中の基本だ。 それは別に海洋学に限ったことではない。 学問がそれぞれ専門的に特化していったように、広い世界のいろいろな場所には、それぞれそこに特化した専門家というのが存在するのだ。 [しおりを挟む] 目次戻る |