5 眼前に真っ青な空が広がっている。 身体はひどく冷たくて怠かった。胸から下の感覚が無い。意識は朦朧としていて、視界の隅が霞んでいる。 「……っ、が、はっ……」 口の端から血が出た。もう長くはないだろう。 仲間を見捨てるな、という言葉を胸に抱きここまでチームを率いてきたが、それが正しいことだったのか今でもわからない。 もうリゾットの仲間は誰も残っていなかった。 マリアにあったらなにを言われるだろうかと考えて、今でもすぐ、声も言葉も表情も想像できる自分に笑ってしまった。 ――マリア、地獄でアンタに会えたら、紹介したい奴らがいるんだ どうせ奴らも地獄にいっている筈だ。小さく擦れた声で笑い、リゾットは完全に意識を手放した。 [しおりを挟む] 目次戻る |