3 その家は小高い丘の上に建っている。風にそよぐ緑の絨毯を割るように小さな道が続いていた。丘の向こうには青い絵の具をこぼしたような海と空が続いている。 いつの頃からか孤児院となった家にはいつも明るい子供の笑い声が響いていた。 今日も白いワンピースを着た女が、子供と一緒に穏やかな日々を過ごしている。 SPW財団やアメリカの不動産王、ジョセフ・ジョースターの寄付を得て経営し始めた孤児院だ。 子供達が立派に成長していくことで話題を呼び、地元からも慕われ今日まで続いている。 経営者のマリア・スミスも人格者として慕われており、若かったことも有り一時は求婚者が後を絶たなかった。 しかし彼女は誰かの想いに答えることは一切なく、生涯を未婚のまま過ごしたという。 [しおりを挟む] 目次戻る |