「ねえ、赤井さん」

「どうした?肉じゃがならまだ出来てないぞ」

「いやそうじゃなくてさ、さっきこの部屋の鍵渡したじゃん?あれどこやったの」

「あぁ。出かけるのか?」

「私あれしか鍵ないから、返して欲しいなって」

「そうか。俺のポケットに入っているが、今手が離せない」

「人参の皮剥いてるもんね。いいよ、自分で取るから」

「…おい」

「あり?無いんだけど。反対側かな」

「…この体勢は勘違いを受けそうだな」

「何?密着されて動揺してる?」

「背中にそれなりの柔らかさを感じたなら動揺したかもしれん」

「…悪かったな。日本人は発育がイマイチなんだよ」

「お前と他の日本人を一括りにするのは間違っていないか?」

「死ね」

「買い忘れの出汁買って来たぞー……ってお前ら何してんの?」

「油井さんおかえり。赤井さんから鍵奪取中」

「成る程。あったかそうだな、赤井」

「いや。そうでもない」

「あぁ…(察し)」

「貴方たち今失礼なこと考えたよね?そうよね?」

「俺も引っ付いてやるよ」

「いやいやいや、油井さん何してんの?馬鹿なの?」

「暑苦しいんだが」

「うわ、赤井辛辣だな〜」

「油井さんってノリいいよね」

「1人で待つのはちょっとな」

「寂しがり屋か」





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