「あら、2人とも早いのねえ。私のsugarを虐めないでくれる?」

「ベルさん!お久しぶりですね〜」

「ええ。中々こっちに足伸ばせなくて…サントモンテを頂戴」

「了解です。ちょっと待っててくださいね」

「ベルモットもこいつと知り合いなんですかい?」

「ええ。とっても揶揄い甲斐がある可愛い子よ」

「どうでもいい。さっさと行くぞ」

「一杯くらいいいじゃない。せっかちな男はモテないわよ、ジン」

「フン…」

「はい、ベルさんおまちどーん!ギンさんはお代わりいる?」

「いらねぇ」

「あ、ご機嫌ナナメ…?そういえば皆さんお知り合いなんですか?」

「ええ。一応仕事仲間になるのかしら?」

「腐れ縁の間違いだろうよ」

「へえ〜美男美女と一匹って感じの映画でも作るんですか?」

「ちょっと待ちやがれ、一匹ってなんだ。俺のことか?!」

「え?」

「フフフッ…すっかり仲良くなっちゃって」

「ベルモット、止めて下せえ…」

「えー仲良くしようよ、グラさん」

「貴女もこちら側に入る?」

「きゃっ!これが世に聞くヘッドハンティング…!私、珈琲しか淹れれませんよ?」

「私専用の給仕係にしてあげる。その代わり美味しい珈琲を淹れてちょうだいね」

「因みに時給は…?」

「言い値で手を打ちましょう」

「止めておけ。こき使われて終わりだ」

「それは貴方の方でしょう、ジン」

「珈琲淹れるしか能がないやつは邪魔になるだけだ」

「ギンさんが冷たい…」

「あら、私は意外に化けると思うけど」

「手遅れの部分しかねえよ」

「ギンさん、ちょっとそれは聞き捨てならないな!」

「てめェは喫茶店のマスターやってるぐらいが関の山だ」

「わーい。ほめられた?」

「フフ…素直じゃないわねえ。この子の珈琲が飲めなくなるのが嫌だって言えばいいのに」

「ギンさん…!」

「下らねえこと抜かすな、ベルモット」

「あら、怖い。ほら、貴方も何か言ってあげなさいな」

「兄貴、態々ここに足を運ばなくても珈琲ぐらい俺がいつでも淹れますぜ」

「出たなライバル!」

「フン…下らん」





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