あとがき


このたびは『また、春はくる』をお読みいただきありがとうございました。

この連載は、兎に角萩原研二というキャラクターの『老若男女への優しさ』と、『ブレーキ役』という性格にフォーカスを当てたくて書いた作品です。そして、その色っぽさと、対比するようなツルむ時の少年らしさ。本当に魅力的な男ですよね、彼は……。

恋愛感情をメインで書く――と決めた(私にしては)珍しい話だったのですが、とても難しくて、頭を悩ませましたが、そのぶん主人公にはすごく思い入れがあります。傍から見たら「こうしたら良いじゃん!」と思えることが、当人になると感情とプライドと今までの思い出とetc……で、上手くいかないことってありませんか?
小さなこと、けれど本人にとっては大きな大きなこと……それに葛藤する姿を、少しでも描写できていたら幸いです。

原作沿いのつもりで書いていますが、萩原の安否はご想像にお任せします。
原作のままかもしれないし、彼もまた主人公に出会い何かが変わったのかもしれません。
どちらにせよ、私はバッドエンドのつもりではありません――が、人を選ぶエンドだったかなあ。と心配ではあります 笑。

最後までお読みいただいた皆さま、励ましのお言葉や拍手を送ってくださった皆さま。
こうして更新を続けてこられたのも、皆さまのお陰です。
この場を借りてお礼を申し上げます。本当にありがとうございました。

最後に……。
ちょっとだけおまけページを用意してみました。
もし興味さえあれば、窓をあけてみてください。それでは、次の作品で。

(2021.1.4/R)