リーダーとあの子について
首筋をポリポリと掻きながら通路を歩き、考えるのは荼毘が拾ってきたという子ども
俺達の仲間に子どもはいらないと思っている。邪魔だしなによりうるさい…。が、先生曰くあの子は面白い個性を持っているねだってさ
…なんだよ、面白い個性って
教えろって言っても自分で確かめておいでって言われて音声通信は一方的に切られた。クソっ…
先生との通信も切れてしまったので仕方なく、バーへと戻ってくると何処かへ出掛けていたトガとコンプレスが例の子どもを構い倒していた
「弔くん、弔くん。レナちゃんカアイイですね!私たちの仲間になるのですか?」
「はぁ?俺は知らないし認めてない。荼毘が勝手に拾ってきただけだ」
「レナちゃん、カアイイのに…」
子どもを抱き上げて俺に近づいてくるトガに身を引きながら答えると子どもが俺の顔に手を伸ばして来るのが見えた
「触るな」
子どもの手をパシンと払い退けようとしたのだが逆に俺の手が子どもから弾かれた
「は?お前、今何した」
「驚くよね〜。どうやらおひぃさんの個性みたい。攻撃を弾く個性なのかもしれないな。トガちゃんの注射器も弾いてたし」
トガの腕の中から今度はコンプレスが子どもを奪って俺の目と子どもの目が合うように抱きかかえた
「あー!Mr.横取りです!トガからレナちゃんを盗らないでください!!」
「あ"!ちょっとちょっと、トガちゃん危ないってば。引っ張らないで」
「Mr.がレナちゃんをトガに返してくれれば解決です!!」
コンプレスの服をグイグイと引っ張ってなんとか自分の腕の中に子どもを取り返そうとしているトガに付き合ってられるかと背を向けてソファーに向かおうとすると弱い力で服が引っ張られた
「は?」
振り返ると子どもの小さな手がぎゅうっと力いっぱい俺の服を握りしめていた
「おい、離せ」
俺は子どもを引き剥がそうと子どもに手を近づけてもある一定以上から先には手が進まない。なにかに阻まれれているようだった
「チッ」
舌打ちをして子どもから自身の手を遠ざけたのに子どもの方から今度は触れてきた。俺からは触れられないのに何なんだ、コイツは…
あ、弔くんの怪我が消えてますね!