「と、申しますと?」
「キミは今外に出ても行き場所が無いだろう? だったら、船医としてウチにいてもらおうかと思って!」
「そんな、でも……!」
「いーのいーの! その丸腰でジャークマターだらけの外に放り込まれたいの??」
「それは……!」
ブンブンと首を横に振った。
戦闘能力の無い私は、このまま外に出てもただジャークマターにやられるだけだ。
「じゃ、決まりだね〜!」
「話が纏まったみたいだな!今日は歓迎会やろうぜ!」
「いいねえ、そろそろ皆集まるし、タマには息抜きも必要だしね」
§
その日の夜に、私の歓迎会は開かれた。
皆暖かい人達ばかりで、良かった。
「えっと、改めまして。 シャーロット・フックスと申します。 シャルと、お呼びください」
そうして順々に自己紹介をして言ってもらった。
「いやもう堅苦しいのナシにしてさあ、敬語取っちゃおうシャルちゃん!」
と、少々お酒の入ったショウ司令が言う。
「……真に受けて良いのかな、コタロー」
「俺は敬語無い方がイイと思うけどね、気さくな感じで。俺もそうだし」
「ん、じゃあ……コタローが言うならそうする」
「シャルちゃん」
と声をかけてきたのは、確か料理人の、
「……スパーダ?」
「そう。 僕の料理はどうだった?」
「とっても美味しかった!」
スパーダの料理はお城で食べていた料理にも引けを取らない美味しさだった。
この人がお店を出しなんてしたら、多分私は毎日通いつめてしまうだろうという程。
「デザートも用意してあるんだけど……食べるかい?」
「! もちろん!」
「シャルもすっかり胃袋を掴まれちまったな!」
「じゃあ改めましてシャルちゃん!」
とショウ司令が仕切り、打ち合わせでもしていたのだろうか、せーのと掛け声をかけた。
「「「ようこそ、オリオン号へ!」」」
盛大なクラッカーの音に鼓膜が少々やられながら、本当に歓迎されているのだと実感した。
なんていい人達なんだろう。
//2018.04.08[back]